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 中国大手スマートフォンメーカー4社はそれぞれ特徴がある。もはや国策会社に近い中国ファーウェイ(華為技術、Huawei Technologies)、比較的廉価な中国Vivo、やや高級路線の中国オッポ(Oppo)、そして今回紹介する激安路線まっしぐらの中国シャオミ(小米、Xiaomi)である。

 Xiaomiの激安路線は、5G(第5世代移動通信システム)用端末でも健在なようだ。今回は同社初の5G対応スマートフォン「Mi MIX 3 5G」を分解・調査した。その中身には、激安スマートフォンとは思えないハイスペックな部品がぎっしりと詰まっていた。

「Mi MIX 3 5G」の製品外観
「Mi MIX 3 5G」の製品外観
背面をスライドさせるとフロントカメラが現れる。(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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 2011年創業のXiaomiはスマートフォンメーカーとしてスタートし、その頃から激安路線を走っていた。創業時のスマートフォンの中身は、当局の認可を受けない「山寨(シャンサイ)機」と呼ばれる端末に搭載されたパーツを多く採用していた。

 当初はオンライン販売のみだったため、内陸部などの販路がない地域で伸び悩み、一度はスマートフォンの出荷数が激減するが、リアル店舗での対面販売開始やインドでのシェア拡大に伴い、またたく間に「1億台クラブ」の仲間入りを果たした。当社の推定では、Xiaomiの2019年のスマートフォン出荷数は約1億2000万台で、世界市場の10%弱を占めるまでに成長した。現在は香港証券取引所に上場も果たした。液晶テレビや炊飯器なども手掛けており、今や家電メーカーに変貌しつつある。

「Mi MIX 3 5G」のスペック
「Mi MIX 3 5G」のスペック
(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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