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 欧州の移動通信基地局メーカーなどで構成される団体「Small Cell Forum」によると、2021年に世界中で出荷される基地局はおよそ2000万局。その95%を占めるのが「スモールセル」と呼ばれる、屋内用で小出力の小型基地局である。

 これまでスモールセル基地局を製造してきたのは、中国Huawei Technologiesや中国ZTE、スウェーデンEricsson、フィンランドNokia、富士通やNECなどの有名な基地局メーカーだった。その牙城が近年になって崩れつつある。

 今回はスマートフォンメーカーである中国OPPOが発売した5G(第5世代移動通信システム)Sub-6周波数対応のスモールセル「T1 CTA02」を紹介する。

「OPPO 5G CPE T1 CTA02」の製品外観
「OPPO 5G CPE T1 CTA02」の製品外観
形状は高さ約20cmの四角柱で、LANケーブル用端子も備えている。(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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OPPO 5G CPE T1 CTA02の利用イメージ
OPPO 5G CPE T1 CTA02の利用イメージ
(出所:OPPOの公式ホームページ)
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 スモールセルの中で個人宅などに設置されるものをCPE(Customer Premises Equipment、宅内用基地局)と呼ぶ。CPEは、主に光ファイバーの普及が遅れている国や地域で広がっている。CPEが端末となって屋外の4G(LTE)や5Gのマクロセルに接続し、屋内に対して、4Gと5G、Wi-Fiの接続環境を提供する。

 さまざまなジャンルの基地局の中で最も成長が予想されているのが、このCPEである。なぜなら、複雑な設置手続きが必要な大型基地局と比較すると、量販店でも販売されているため入手が容易だからだ。例えばマクロセルが1局で数百万円する場合があるのに対し、本製品は378.99米ドル(約4万1600円)で購入できる。

OPPO 5G CPE T1 CTA02のスペック
OPPO 5G CPE T1 CTA02のスペック
(図:フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ)
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