分解調査のスペシャリストであるフォーマルハウト・テクノ・ソリューションズの柏尾 南壮氏が、話題の製品を分解。中身の分析結果を豊富な写真で報告します。
フォーマルハウト・テクノ・ソリューションズ ディレクター
著書は「iPhoneのすごい中身(日本実業出版社)」「スマートフォン部品・材料の技術と市場 (共著・シーエムシー出版)」。日経エレクトロニクス誌への寄稿のほか、日経BP主催セミナーでの講師も行う。
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ドライブレコーダー設置の目的は長年、事故などの際に「何が起きたのかを事後に客観的に把握する装置」という位置付けであった。近年は、乗車していない間の防犯装置としての機能も強化されてきている。今回は22年2月に発売されたコムテック製のドライブレコーダー「ZDR036」を分解し調査する。
近年の自動車では、モーターで動く従来の針メーターから液晶パネルによるメーターへの置き換えが、あらゆる車種で急速に進んでいる。今回はドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン)の電気自動車(EV)、「ID.3」のメーター(クラスター)を分解した。
折り畳みスマートフォンが世に出たのは2018年ごろだ。これまで韓国Samsung Electronicsなど4社が製品を世に送り出してきた。21年12月に中国OPPOが折り畳みスマートフォンを持つ5番目の会社となった。今回はそのOPPOとして初の折り畳みスマートフォン「Find N」を分解する。
今回はトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」に搭載されたクラスターを紹介する。このクラスターは、2021年に発売された高度運転支援技術「Advanced Drive」搭載のミライに搭載されていた部品である。
スマートフォンが世に出て早くも20年。その後継である“ポストスマートフォン”を探求するモバイル業界は、本命候補の1つとしてスマートグラスを挙げてきた。しかし、価格やデザインなど複数の課題が普及への障壁になっていた。その障壁をクリアしつつある中国製のARグラス「Nreal Light」を紹介する。
画面の小さなタブレット端末は、より高機能で大画面の折り畳みスマートフォンに存在が脅かされつつある。今回はそんな小型タブレット端末の最新製品として、米Apple(アップル)が21年9月に発売した「iPad mini(第6世代)」(以下、iPad mini 6)を分解した。
今回、超音波スピーカーアレーによって触覚を提供する、英Ultraleap(ウルトラリープ)の「STRATOS Inspire」を紹介する。スピーカーアレーによって空間内の特定の場所に音圧を作ることで皮膚にモノが当たった感覚を作り出す、空中ハプティクス装置である。
ついに老舗のサングラスメーカーもエレクトロニクスの世界に参入した。今回は有名ブランド「Ray-Ban」が米Meta Platforms(旧Facebook)と共同開発し、2021年9月に発売したスマートグラス「Ray-Ban Stories RW4002」を取り上げる。
防水、防じん、耐熱、耐衝撃など様々なテスト基準をクリアした「ラグドフォン」市場で先頭を走るのが京セラだ。同社の「TORQUE G04」は、防水基準「IPX5/IPX8」と防じん基準「IP6X」をクリアし、米国国防総省が定める装備品調達基準「MIL-STD-810G」を満たす。今回は本製品を分解して…
国産スマートフォンとしてミリ波対応の先駆けとなったのが、富士通の「arrows 5G F-51A」である。同製品は2020年7月に発売され、「Sub-6」と「ミリ波」の両周波数帯域に対応する。今回は本製品を分解していく。
「測距装置」の一種であるLiDARは、高度な自動運転車両や自律移動ロボットなどに当たり前のように搭載されるようになってきた。今回、LiDAR最大手である米Velodyne Lidar製のLiDAR「Puck VLP-16」を分解した。この製品は、米Boston Dynamics製4脚ロボット「Sp…
2021年6月、シャープから新機軸のスマートフォンが登場した。1型のCMOSイメージセンサーを用いた従来の常識を覆す巨大な単眼カメラを搭載し、ドイツの名門カメラメーカーLeica Camera(ライカカメラ)とコラボした「AQUOS R6」である。今回は本機を分解・分析する。
ビデオ付インターホンの普及が進み、宅内機の役割をスマートフォンが担う「スマートドアホン」も増えており、市場は急速に成長している。今回はスマートドアホンで最大のシェアを持つ米Amazon.com傘下の米Ringの「Video Doorbell Pro 2」を分解調査した。
欧州の移動通信基地局メーカーなどで構成される団体「Small Cell Forum」によると、2021年に出荷される基地局はおよそ2000万局。その95%を占めるのが「スモールセル」と呼ばれる、屋内用で小出力の小型基地局である。今回はスマートフォンメーカーである中国OPPOが発売した5G Sub-…
米国政府の禁輸措置によって、スマートフォン事業でも窮地に立たされている中国・華為技術(ファーウェイ)。今回分析していくのは、ファーウェイの折りたたみ式スマートフォン「HUAWEI Mate Xs」だ。
折り曲げられるディスプレー技術が登場したことで、折り畳みスマートフォンが登場して話題となったが、その流れがノートパソコンにも訪れた。それが、中国Lenovo(レノボ、聯想集団)の「ThinkPad X1 Fold」だ。スペックは、通常のノートパソコンであれば数万円で購入可能だ。一方、本製品の約40…
新興国において廉価スマートフォンの需要は高い。調査会社の米IDCによると、ナイジェリアにおける2020年第3四半期のスマートフォン販売台数の半分近くが100米ドル以下だったという。今回はインドからのリクエストで分析を実施したインド直送の69.99米ドルのスマートフォン、韓国Samsung Elec…
2020年のスマートフォンといえば、5Gが話題の中心だろう。世界に続いて日本でも通信各社でサービスが開始された。2020年は5G元年とも呼べる。一方、5Gはインフラの整備にしばらく時間がかかる上、いずれはどのスマートフォンも5Gに対応するため、メーカーは5G対応以外で独自性を出していく必要があった…
米中貿易摩擦の嵐が吹き荒れている。中国 華為技術(ファーウェイ)は、通信システムの根幹である移動通信向け基地局も手掛けていることから制裁の的とされており、ファーウェイ傘下のICメーカーHiSiliconは、技術や部材の供給が絶たれ、スマートフォン向けチップセットを提供できない状況になりつつある。
2019年に登場した5G(第5世代移動通信システム)対応スマートフォン(スマホ)といえば、いずれも10万円前後。高嶺の花であった。これは、5Gの通信やデータ処理を行うための「チップセット」が高額であったためである。2020年に入り、高性能と低価格を両立させた5G対応チップセットを台湾MediaTe…