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 よく「最適化」という言葉を耳にします。最適化とは、広辞苑によると「特定の目的に最適の計画・システムを設計すること。プログラムを特定の目的に最も効率的なように生成すること」ですが、今やコンピューターの世界だけではなく、多方面で使われるようになりました。

 働き方改革なども、この最適化の1つかもしれません。少子高齢化が進む中で、就労人口が減少してその分だけ1人当たりの仕事量が増大する。それも、均一に増大するのではなく特定の人が押し付けられて悲惨な事態に陥る……といった社会問題にもなりました。そのようなことがなくなるように、今、国を挙げて働き方改革という標語の下に、誰もが皆、最適な環境で働けるようにと、そのあるべき姿を模索しているのです。

 しかし、肝心のあるべき姿とは、一体、どのようなものでしょうか。もっと言えば、最適な働く環境とはどのようなことをいうのでしょうか。

 誤解を恐れずに言うと、残業時間をどうしようとか、育児休暇をどうするか、リフレッシュ休暇を増大させるといった、いわゆる福利厚生にかかる時間をどうするかという議論は分かりますが、それで解決するのでしょうか。十人十色というくらい、働く人それぞれに特性や個性があるはずなのに、一律に、人それぞれに見合う働き方を最適化するなど、あり得ないというのが私の持論です。