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 PDEA(パワーデバイス・イネーブリング協会)のコラムを書くようになって、もう4年目になりました。この間、本当に多くの方からご意見やご感想をお寄せいただきました。改めて御礼申し上げます。私にとってコラムの執筆は「自己確認」であり、その意味からも本当にありがたい機会であると思っています。

 そして今般、新しいテーマで執筆の機会を得られたことは、本当にうれしい限りです。私は、開発コンサルタントとして50年にわたり活動してきました。これまでに、実に多くの企業や開発に携わる人々と交流できたことは、私の誇りにもなっています。

 それはまさに、イノベーションと向き合う日々でした。ここで私はさまざまなことを学びましたが、一番の収穫は「イノベーションにも原理・原則がある」という発見です。イノベーションの取り組みは、成功したときの喜びの一方、うまくいかなかったときの失望感や挫折感――と、一喜一憂の繰り返しでした。そして、その中で、起こる事象には明らかに原理・原則があることに気付いたのです。

 私はこれまでに多くの失敗や挫折を経験してきましたが、後で振り返りますと、それは、このイノベーションの原理・原則に気付かずにいたからでした。

 そこで本シリーズでは、開発現場で発見したイノベーションの原理・原則をお伝えすることにしました。知っておけばよかったと悔やんだ私だからこそ、お伝えしたいと思ったのです。何事も、起こる事象の裏にある原理・原則を知っておけば取り組む本質や問題点の理解が深まり、事象に対応する効率やスピードが上がります。それにより、イノベーションは成功するのです。