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 イノベーションには「強度」があります。強靭(きょうじん)なイノベーションがあれば、もろくて弱いイノベーションもあるのです。ここで言う強度とは、「靭性・じんせい(粘り強さ)」のことで、想定外の技術的課題に直面してつまずいたときや社会情勢が大きく変わったとき、粘り強く開発を進めるために必要な耐力のことです。

 そして、イノベーションの強度とは開発を成功させるために必須のことであり、それは鍛えてこそ強くなるものと言えましょう。

 よく、開発を進める中で予想もしない弱点が露呈してしまい、諦めることがあります。ある程度まではいくのですが、その先の課題を乗り越えられないと諦めてしまうのです。もったいないと言うしかありません。いくら難題や課題があろうとも、すぐに諦めてはいけません。筆者の経験から申しますと、その原因はイノベーションの強度が足りないだけなのです。ここは逃げずに、イノベーションを鍛えて強くすればいいのです。

 その結果、イノベーションが鍛えられたとき、イノベーションの要素(技術開発、新生産方式、市場開拓、材料開発、組織改革、事業構造改革など)は同じなのに、見違えるほどに強靭なイノベーションとなり、すさまじい成果が上がるのです。