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 最近、情報通信業界に向けた開発のお手伝いをしております。これから始まる次世代通信システム「ローカル5G」に関連するお仕事ですが、改めて「情報とは何か」「通信とは何か」について考えています。そこで、いくつかの気付きというか、再発見がありました。それは情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)に原理原則があるのと同じように、人間同士でも、情報をやり取りする場合には、それなりの原理原則があるということです。

 そして、それはイノベーションにおける情報通信システムの原理原則でもあるのです。

情報通信の原理原則をおさらい

 ここで、電気や光を使う情報通信技術の最も基本的な原理原則についておさらいをしましょう。電気を利用する電話の原理は、音声(空気振動)をマイクロホンで電気的な振動に変換して電気信号をつくり、その電気信号を電線に流して送信します。受信は、その電気信号を機械的な振動に変換し、スピーカーで音声にして伝える仕組みです。この場合の原理原則は、送信側も受信側も電気の周波数と波長で構成された信号を検知するということで、通信が成立します。

 このとき、有線(電線)も無線(電波)も通信距離による減衰は避けられません。ですから、長い距離を通信する場合、電気信号のパワーを強くする必要が生じます。しかし近年、受信側の感度が飛躍的に向上して、かなり微弱な信号でも受信できるようになりました。しかも、それがアナログからデジタルになって、飛躍的に情報量を多くすることも可能になったのです。

 光通信は光を点滅させて信号にして通信します。電気に比べて減衰が少なく、波長も周波数も広帯域化できるので、高速大容量通信が可能になった情報通信システムです。それが5Gの時代になりますと、より超高速・大容量、超低遅延、同時多発接続が可能になり、今までの4Gの100倍くらいの性能になるというのですから驚きです。