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 今回はパワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)が主催する「半導体技術者検定エレクトロニクス2級」の「応用と品質」分野の問題を紹介する。

 本稿で紹介するのは、RFデバイスのテストで用いられるコンスタレーション・プロットに関する問題である。これは一度に複数のビット情報を送信する通信方式で使われる技術だ。コンスタレーション(Constellation)とは星座の意味なので、コンスタレーション・プロットとはいわば、夜空に浮かぶ複数の星座を正確に見分けられるかどうかというテストである。RF通信は最も身近な技術の1つだが、多くの人はブラックボックスとして捉えていると思う。「応用と品質」分野ではRF技術の本質に関わるテストの理解も求めている。

 今回の問題の難易度は★★★である。本コラムでは紹介する問題の難易度を★の数(難易度に応じて1~5個)で表しており、★の数が多いほど難しい。今回はRFデバイスのテストに関する基本的な理解を確認するものである。

【エレクトロニクス2級 応用と品質】
【問題19】難易度:★★★

問題:

コンスタレーション・プロットに関する以下の記述の中で、誤っているものを選びなさい。

  • (1)信号を90度の位相差を持つI相とQ相の信号に分離し、それぞれの大きさをIQ平面上にプロットする。
  • (2)符号を適切なタイミングでIQ平面にプロットすると、同一の符号はある点の周りに集中し、異なる符号は別の点の周りに集中する。
  • (3)符号に対応する信号の振幅(ゲイン)の揺らぎは原点からの距離の揺らぎとなり、位相の揺らぎは原点を中心とした回転角の揺らぎとして観測できる。
  • (4)16QAMでは信号の振幅(ゲイン)は一定で位相を16通りに分けることで、16通りの符号を生成する。