全2111文字
PR

 今回はパワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)が主催する「半導体技術者検定エレクトロニクス2級」の「応用と品質」分野の問題を紹介する。

 今回紹介するのはアナログ回路の周波数特性を表すために用いられるボード線図(Bode Plot)に関する問題である。ボード線図とは、1930年代にヘンドリック・W・ボードによって考案された伝達関数の周波数特性をプロットしたもの。オペアンプなどの増幅回路においてはデータシートにも記載されている。ボード線図を用いると回路のゲインの周波数特性や位相安定度などを視覚的に理解し分析できる。「応用と品質」分野ではボード線図の基本的な理解も求めている。

 今回の問題の難易度は★★である。本コラムでは紹介する問題の難易度を★の数(難易度に応じて1~5個)で表しており、★の数が多いほど難しい。今回はアナログデバイスの評価に関する基本的な理解を確認するものである。

【エレクトロニクス2級 応用と品質】
【問題20】難易度:★★

ボード線図に関する以下の記述の中で、誤っているものを選びなさい。

  • (1)電子回路の周波数応答特性を見通すため、回路に対して正弦波を入力し出力と入力との電圧比(利得)と位相差をそれぞれについてプロットした図である。
  • (2)利得は対数で表現し、例えば、-20dBは利得の大きさが100分の1倍に低下することを意味する。
  • (3)負帰還回路において、オープンループゲインが0dB(1倍)となるときの位相と、-180degとの差を「位相余裕」と呼ぶ。
  • (4)負帰還回路において位相余裕が大きいほど、この回路は安定である。
  • (5)ボード線図で横軸は周波数を対数軸で表す。