今回のコラムはパワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)が主催する「半導体技術者検定エレクトロニクス2級(パワーエレクトロニクス)」の予想問題を紹介する。本稿ではパワーMOSFETのデータシートに記載されている入力容量$C_{iss}$、出力容量$C_{oss}$、帰還容量$C_{rss}$が、寄生容量とどう関係するかを問う。いずれの容量もパワーMOSFETのスイッチング特性(動特性)に影響するため、これらの関係を押さえておく必要がある。検定に合格するためにはぜひ正解しておきたい。
今回の問題の難易度は★★である。本コラムでは紹介する問題の難易度を★の数(難易度に応じて1~5個)で表しており、★の数が多いほど難しい。今回はやや易しいレベルの問題である。
【問題27】難易度:★★
パワーMOSFETのデータシートに記載されている入力容量$C_{iss}$、出力容量$C_{oss}$、帰還容量$C_{rss}$と図1に示す寄生容量との関係に注目して、以下の中で正しいものを選びなさい。
- (1)$C_{iss}$=$C_{GS}$、 $C_{oss}$=$C_{DS}$、 $C_{rss}$=$C_{GD}$
- (2)$C_{iss}$=$C_{GS}$+$C_{GD}$、 $C_{oss}$=$C_{DS}$+$C_{GD}$、 $C_{rss}$=$C_{GD}$
- (3)$C_{iss}$=$C_{GS}$、 $C_{oss}$=$C_{DS}$、 $C_{rss}$=$C_{GD}$+$C_{DS}$
- (4)$C_{iss}$=$C_{GS}$+$C_{GD}$、 $C_{oss}$=$C_{DS}$、 $C_{rss}$=$C_{GD}$
