今回のコラムはパワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)が主催する「半導体技術者検定エレクトロニクス2級(パワーエレクトロニクス)」の予想問題を紹介する。縦型パワーデバイスのウエハプロセスには、LSIの場合と異なるウエハ裏面プロセスがある。これが縦型パワーデバイスプロセスを特徴づけている。検定に合格するためにはぜひ正解しておきたい。
今回の問題の難易度は★★★である。本コラムでは紹介する問題の難易度を★の数(難易度に応じて1~5個)で表しており、★の数が多いほど難しい。今回は標準レベルの問題である。
【問題29】難易度:★★★
縦型のパワーMOSFETやIGBTのウエハの裏面プロセスに関し、以下の中で正しいものを選びなさい。
(1)ウエハの裏面不純物ドーピング層の活性化に高温熱処理炉を使う。
(2)ウエハの裏面不純物ドーピング層を活性化後、表面にメタル配線を行う。
(3)ウエハの裏面電極には、Ti/Ni/Auの積層膜が多く用いられる。
(4)Siを材料とする1200VクラスのFS(Field Stop)-IGBTでは、ウエハの裏面を研削してウエハ厚を50μm程度にする。