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國井 良昌
國井 良昌
國井技術士設計事務所 所長
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 次のような質問が私の事務所に寄せられました。

【質問】

 國井先生、第30回のコラムが楽しかったです。競争に次ぐ競争のAKBの彼女たちから比べると、私たち日本人設計者の緊迫感のなさやプロ意識の欠如を反省し、恥ずかしく思いました。さて、質問があります。前述の第30回のコラムの中で、「C(コスト)を刈り取れば設計が楽しくなる」というサブタイトルがありました。確かに言葉では理解できるのですが、何(What)をどうすれば(How)よいのかを教えてください。

 この質問に対する私の回答はこうです。

【回答32】

 C(コスト)を刈り取る、つまり、低コスト化活動のことですね。実は、低コスト化活動については、「気合いと根性、感性と下請けいじめ!これで十分。特に、下請け業者を絞りまくればそれでおしまい」という状態が今なお続いています。しかし、これは時代遅れ。昭和初期の時代の技術者や調達者のやり方です。そこで、今回は科学的な手法を元に、コストを刈り取り、攻撃的設計戦略に打って出る方法を伝授しましょう。

 企業を構築する各組織や各部門のほとんどが「守備」の部門です。例えば、人事や総務、経理、調達、製造、検査、品管、保全、物流、営業、研究などです。しかし、本コラムの対象である設計部はどうでしょうか? 「設計戦略」という単語は常に耳にします。実は、企業内で攻撃ができるのは設計部だけなのです。第29回の「零戦に学ぶ攻撃的設計戦略」が、正にピタリのコラムだと自負しています。

超多忙な中小企業でも使える簡単な低コスト化ツール

 ところで、前回の第31回のコラムにおいて、「中小企業でも使える簡単な低コスト化ツールを教えてください」という質問にまだ答えていません。

 図1は、前回も掲載した「5+2」個、合計7個存在する低コスト化の開発ツールです。

図1●世の中に存在する「5+2」個の低コスト化ツール
図1●世の中に存在する「5+2」個の低コスト化ツール
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 ズバリ、超多忙な中小企業でも使える簡単な低コスト化ツールは、「コストバランス法」です。