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今となっては恥ずかしいPACD(パックドゥ)

 「時代はPDCAからPACD(パックドゥ)へ」。筆者が書いた本のあるページに、こうサブタイトルを付けた項目があります。現在の企業間競争において、QC手法だけでは差異化できなくなっています。特に、品質は「工程で作り込む」ものではなく、設計審査までに「設計で作り込む」もの、コストは「原価管理、つまり、設計段階で作り込むべき」ものになりました。これをフロントローディング開発と呼びます。開発前半の中身をいかに充実させるかが、企業を勝ち組へと導くキーワードになっています。言い換えれば、フロントローディング開発のWhat(何を)とHow(どうするか)が決め手になります。

 そして、図2に示すように開発部門ではPDCAから既に「PACD(パックドゥ)」の概念に変化しています。特に「A」は、例えばFMEA(Failure Mode and Effects Analysisの略、故障モード影響解析)におけるAnalysis(分析)の「A」であり、CAD(Computer Aided Design)の「A」でもあります。

 コンサルタントである筆者は、クライアント企業からの悩みや課題を幾つも解決してきました。その実績から、「PDCAはビジネスの基本形ではあるけれども、ちょっとまどろっこしいな」と感じるようになりました。そこで、当事務所オリジナルのPACD(パックドゥ)を発信した次第です。

 しかし、今となっては、PACD(パックドゥ)も「まどろっこしい」概念の類(たぐい)となりつつあります。

図2●PDCAからPACD(パックドゥ)へ
図2●PDCAからPACD(パックドゥ)へ
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中国企業は「Do! Action!」

  • ①竹やりでB-29爆撃機を落とせ!
  • ②石橋を叩(たた)いて渡れ!
  • ③PDCAサイクルを回せ!
  • ④時代はPACD(パックドゥ)だ!

 ①~④のような、まどろっこしいことを実施していたら、いつまでたっても勝ち目はありません。何度も何度も繰り返す結論のない会議や、責任者が何も決定できない会議。自分で決められないから、すぐに会議を開催する上司いませんか。まどろっこしいことこの上ないですね。

 これからは、あくまでも基本形のPDCAを熟知した上で、「Do! Action!」です。

 果たして、頭でっかちで石橋を叩いても渡らない「会議会議」の日本企業に「Do! Action!」が実行できますか? 良し悪しはそれぞれの業種で、それぞれの職場で議論しましょう。

 まさか、また会議を開催するんですか?