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トラブル三兄弟の新規技術とは

 では、トラブル三兄弟を詳細に紹介していきましょう。まず新規技術です。

 技術者が勝手なパイオニア精神からか、QCDに関する新規技術を安易に開発商品に導入してしまうケースがあります。しかし、これは大きな代償を払わされる危険性があります。実際、98%中の約33%の割合でトラブルを引き起こすのです。

 例えば、以下のようなトラブル事例があります。

  • [1]カーボンファイバー製航空機の大幅な開発遅延(「ボーイング787」)。
  • [2]こんにゃくのゼリーで幼児や高齢者が窒息死。
  • [3]EVに関するバッテリ―開発の苦悩。
  • [4]ソフトコンタクトレンズ:角膜障害の発症。
  • [5]おしり洗浄便器:洗浄の湯水で火傷した。トイレが水浸し。
  • [6]自動改札機:切符の搬送不能。磁気切符のデータの読み取り不能。
  • [7]ETC:料金所のゲートが開かない。
  • [8]弾力性のある履物:エスカレーターに挟まれる。
  • [9]回転ドア:ドアに身体が挟まれる。
  • [10]流れるプール:強力な排水力で幼児が吸い込まれて溺死。
  • [11]TVゲーム:手元操作機が手元から外れてテレビ画面を損傷。
  • [12]ハイブリッド車:油圧ブレーキと回生ブレーキを制御。ブレーキの利きに違和感。

トラブル三兄弟:新規技術に関する自社の絵辞書作成を推進

 トラブル三兄弟は品質指導に関する礎であるとはいえ、毎日使う単語でないため、形骸化やマンネリ化する場合があります。そこで、少しでもモチベーションを維持するために、私の事務所では、図2のように、その企業が経験したトラブルの「絵辞書」を作成するように指導しています。さらに、この絵辞書自体の形骸化を回避するために、「絵」は6カ月毎に更新します。これは私の事務所のクライアント企業である接着剤企業での成功事例です。

図2●トラブルの「絵辞書」の例
図2●トラブルの「絵辞書」の例
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 次回は、トラブル三兄弟の2番目、「トレードオフ」を学びます。ご期待ください。

■変更履歴
公開当初、タイトルが間違っておりました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2018/11/08 11:00]