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【質問】

 先日、名古屋で國井先生のセミナーを受講した自動車関連の技術者です。トラブル要因の洞穴に潜んでいるのが、「トラブル三兄弟」であることはすぐに理解できました〔別名、匠のワザ(1)〕。次に、ちょっと難解で修業を必要とするトラブル抽出方法が「インタラクションギャップ」であると、先生は説明してくれました。一生懸命聞いていたつもりが、途中でウトウトしてしまって聞き逃してしまいました。大変申し訳ありませんが、インタラクションギャップについてもう一度教えてください。ちなみに、セミナールームにおける私の座席は、後部の左端でした。

 この質問に対する私の回答はこうです。

【回答】

 インタラクションギャップとは、トラブル要因と要因の間のこと。つまり、要因同士のギャップにトラブル要因が潜在しているという意味です。ギャップですから、そこを拡大して観察しても何もありません。ギャップですから、何もないのが当たり前。しかし、そこをじっくり深掘りすれば、トラブルの要因が発見できるという「匠のワザ(2)」です。仙人のような解説に聞こえるかもしれません。そう、きちんと理解して使いこなすには「修業」が必要です。

 ところで、インタラクションギャップについて解説する前に、質問者がセミナールームの自分の座席を書いている理由が分かるので、本コラムの第7回「やる気のない技術者は後方の座席を好む?」を再読してみてください。

 さて、「匠のワザ(1)」、つまり、トラブル三兄弟の解説は本コラムの第40回で終了しました。今回は「匠のワザ(2)」を解説します。匠のワザ(2)は匠のワザ(1)と同様、トラブル潜在箇所を見抜くためのワザです。少々難しく、訓練や修業が必要なワザであるインタラクションギャップを学びます。

QC7つ道具を使う

 インタラクションギャップを理解するために前提となる重要な知識は、技術者必携の「特性要因図」です。本コラムの第3回で解説した「QC7つ道具」の1つで、7つある道具の中で、最も重要な知識が「特性要因図」となります(図1)。忘れた人は第3回を復習してください。

図1●QC7つ道具
図1●QC7つ道具
(出所:國井技術士設計事務所)
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