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VEで決してやってはいけないこと

 VEは基本的に上記の4つの手段から、目的とする価値を導くための考え方です。しつこいようですが、決してコストダウンだけがVEの狙いではありません。この関係式から機能コストを導くのです。導き方としては、「機能の貢献度による配分」と「均等配分」の2つが主に使用されます(もちろん、機能コストの導き方として他にもさまざまな内容があります)。その上で、価値の値を算出し、価値が最も高くなる手段を取るのです。このようにして進めて行くのが、本来のVEの進め方です。

 最後にVEでは決して実施してはいけない禁止事項を説明します。それは、「機能を下げること」です。機能を下げるということは、製品カテゴリーとして、1つ下のカテゴリーに位置したり、ターゲットとしている顧客とは異なる顧客にアプローチしたりすることになります。これは、スペックダウンと言います。VEではあくまでも、機能は維持、または向上をさせる必要があるのです。

 ここで、検図に話を戻しましょう。図面を見ただけで、コストを算出することは非常に難しい作業です。しかし、VEで考えた機能が実現できるかどうかを確認することは簡単なはずです。検図の際に、VEによって検討された機能が実現できているかどうかを確認してください。

 いかがでしょうか。価値を向上させる手段としてコストダウンだけではなく、他の手段を考えてみると、製品としての価値が今よりもさらに高まる可能性出てきます。さらにはそのVEの内容を検証する場として検図を活用すると、図面とVEの内容の両方を見ながら検証できるのではないでしょうか。

 皆さんもぜひ「本来のVE」を考えてみてください。