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顧客が求めている品質とは

 実は、こうした過剰品質は日本の製造業で依然として多く発生しています。特に、流用設計を行う場合は注意が必要です。というのは、過去のばらつき検証をそのまま使用できるか否かの確認や、公差設定内容が新たに開発する製品に合致しているか否かについての検証を行わないまま出図し、製品を製造してしまっているケースが目に付くからです。こんなことでは、いつまでたっても会社に利益は残りません。

 設計者は、目標品質を設計の開始前に設定し、目標品質を明確にします。目標品質を設定する際には、品質機能展開(QFD)のようなツールを使うとよいでしょう。そして、目標品質は高くても低くてもダメ。狙った高さにぴったりとくるように検討する必要があります。さらに、流用部分の内容が目標品質に合致しているか否かを確認してみてください。先に述べた通り、流用設計部分には落とし穴があるからです。

 「顧客に、顧客が求めている品質の製品を届ける」──。これこそが、設計者の仕事です。