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 利益を出すため、どの企業でも売上の拡大とともに、合理化、経費削減、残業削減などに取り組んでいる。もちろんこれらも重要だが、一番のコストダウン策は経営のロスコスト削減だと筆者は考えている。

 ロスコストとは、本来必要なかったはずのコストのこと。表に出にくいものが多く、意識しないと削減は難しい。

こんなにあるロスコスト

 例えば、生産が遅れたとしよう。納期に間に合わせるために、船便ではなく航空便を使えば物流費は高くなる。これは生産遅れによる物流費のロスに他ならない。

 品質面では失敗コスト(Failure Cost)がある。工程で不良を作れば材料費も加工費もロスとなる。不良品を選別するために再検査を行なえば、その費用もかかる。手直しをすれば手直し費用が発生する。市場に不良品を流出させてしまうと、修理代や部品代、製品交換の費用が発生する。これらは、良品を作り込めていれば必要のなかった費用だ。さらに、設計不良があると販売した全商品が不良ということになり、莫大な市場対策費が必要になる。

 新製品の立ち上げ段階でも、設計の手戻り、治工具の手直し、金型修正費、試作のやり直し費用など、多くのロスが発生している。発売が遅れれば販売機会損失のロスも加わり、驚くほどのロスコストとなる。