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 海外拠点の設立には多額の資金が必要になる。貴重な資金を使って拠点を設立する以上、拠点設立に当たっては設備投資と同様、いつ投資資金を回収できるかという回収計画を綿密に確認するはずだ。この投資回収計画の遂行責任を担うのが出向者。親会社としては、計画通りに投資を回収できているかが出向者の評価ポイントとなる。

 ところが、この当たり前とも言える基本を意識していない出向者が意外に多い。海外拠点にどれだけ出資されているか、親会社や金融機関からの借り入れがいくらあるかをきちんと認識していないのである。

 親会社からすると、出資金は配当で回収するのが基本。従って、出向者は今まで支払った配当累計の額を把握しておく必要がある。日本の親会社の早期の投資回収の実現には、少しでも多くの配当を支払うのが望ましい。そのためには、より多くの利益を出さなければならない。海外拠点が計画以上の利益を出して計画以上の配当支払いを実現すれば、親会社はそれらの資金を新たな拠点設立や新たな事業拡大といった成長・発展に活用でき、グローバルでの成長エンジンの役割を担えることになる。

 借入金についても確実に返済しているかを確認する。金利の支払いだけではなく、しっかりとフリーキャッシュフローを確保して返済していく必要がある。そのためには、利益確保と共に運転資金の圧縮、効率的な投資が必要不可欠となる。