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 本コラムでは、これまでグローバルに事業を推進する上での課題について折に触れて述べてきた。今回と次回は、それらの課題を7つにまとめて解説する。皆さんの企業に当てはまるものはないか確認してほしい。

【1】グローバル戦略機能の低下・環境変化への対応の遅さ・対応力の弱体化

 昨今の米中貿易戦争で、各社が生産・調達の見直しなどの対策を迫られている。いち早く他拠点に生産シフトした企業もあるが、部材メーカーでは客先承認に時間がかかったり、シフト先の生産体制構築に新たな投資と時間がかかったりするため、様子を見ながら決めようという姿勢の企業も多い。

 しかし、激しい環境変化の中で生き残るには、その変化を見極め、迅速にグローバル戦略を打ち出すことが鍵となる。ところが、その判断が遅いと思わせる企業が多い。

 赤字に転落したり、キャッシュフローがマイナスになったりしてからどうするかを検討していては遅い。いかに迅速な意思決定ができるかが重要なのだ。

 変化には米中の貿易戦争のような急な変化もあれば、人件費のように徐々に変化するものもある。「世界の工場の終焉」の回でも述べたが、中国の最低賃金はこの10年で2.5倍以上になった(図1)。

図1 上海の最低賃金の推移
図1 上海の最低賃金の推移
(出所:上海市人的資源社会保障局)
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 人海戦術型の製造業では、中国を輸出拠点としていた多くの企業がASEANなどに生産拠点をシフトした。いち早く中国拠点を輸出拠点から国内市場対応拠点に変更した企業と、赤字になってから他拠点に輸出商品の生産をシフトするのでは大きな差が生じる。

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