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新たな製品やサービスを生み出す

ステップ③

 IoTのビジネス設計におけるステップ③の目的は、提供する製品やサービスの顧客価値を変化に追従させることです(図3)。例えば、次のようなものが考えられます。[1]人の動作を観察するロボットで情報を収集し、その情報を人工知能によって分析して未病を達成する、[2]建設機械にGPSを搭載し、車両の位置を確認することで盗難を防止する、[3]ジェットエンジンのセンシングにより、低燃費飛行を提案する、といった具合です。ステップ③のポイントは、新たな製品やサービスを創出することです。

図3●IoTのビジネス設計のステップ③
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図3●IoTのビジネス設計のステップ③

ステップ④

 IoTのビジネス設計におけるステップ④の目的は、バリューチェーンの変革や顧客参加型による価値の創出、新規ビジネスモデルの創出です(図4)。具体例としては、[1]ドローンにより緻密に測量した情報を建機へ伝達し、ステレオカメラの自動化施行による習熟作業者の削減や、試行データの活用および施行パターンを提案する、[2]航空会社の下請け業務からコスト管理へ踏み込み、さまざまな提案を行う、あるいは自社のIoT技術をクラウドサービスとして展開する、といったものが考えられます。ステップ④のポイントは、バリューチェーンが変革されてイノベーションが創出されることです。

図4●IoTのビジネス設計のステップ④
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図4●IoTのビジネス設計のステップ④

 繰り返しになりますが、IoTのビジネス設計ではステップごとにどのようなビジネスが考えられるか、順を追って検討することにより、長期的かつ現実的なIoTのビジネスの展開が可能になります。皆さんは、上記のステップを意識してIoTのビジネス設計を行っていますか。

 今回は、IoTのビジネス設計について話しました。いかがだったでしょうか?

 次回は、本コラムでここまで説明してきた5つのポイント、
[1]データの価値の進化
[2]バリューチェーンの作成
[3]IoTの階層(レイヤ)の整理
[4]IoTコンセプトの10のポイント
[5]IoTビジネスの4つの段階
を考慮した上で、実際に企業においてIoTのビジネス設計を実施した際に発生した問題点について説明したいと思います。