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 これまでの会社生活を振り返って、皆さんがうれしかったことや励みになったことは何でしょうか。

 上司やお客様に褒められた。業績が評価されて表彰された。ある分野で一人前として認められた──。こうした体験をしたときに、自分の成長を実感して、やる気が湧いてきたのではないでしょうか。自分が経験して励みになったことを、リーダーとしてメンバーにもぜひ経験してもらいましょう。

 そのために有効な方法が「フィードバック」です。フィードバックという言葉は、本来は制御工学の用語であり、入出力のあるシステムで、出力された結果を入力側に戻して出力を制御することです。

 人材育成におけるフィードバックは、相手の行動に対して自分の意見を言葉で伝達することです。これにより、人が成長するために欠かせない多くの刺激や気付きを生み出すことができます。フィードバックは相手の行動に対して行うものであり、相手の能力や性格に対して行うものではありません。

 相手の行動のどこに問題があったのか。どのように行動を改善すれば目標を達成できるか。こうしたことについて、事実に基づいて自分の意見を伝えるのが人材育成におけるフィードバックです。

 メンバーの成長につながる建設的なフィードバックを行うためには、相手を大切に思い、成長を願ってサポートしたいという気持ちが大切です。

ポジティブフィードバックのススメ

 メンバーのミスや失敗など、行動や態度などの悪い部分はすぐ目に付きます。でも、フィードバックは「ダメ出し」ではありません。ポジティブな部分に焦点を当てることで、効果的なフィードバックになります。

 ポジティブフィードバックとは、相手の行動や発言から「望ましい」と評価できる部分を見つけ、言葉で具体的に伝えることで自信を与えて、前向きに取り組む姿勢を促すことです。組織は1人ひとりの人間の集合体です。ポジティブフィードバックの積み重ねで、組織の雰囲気もポジティブに変わります。