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相手を変えるのではなく自分が歩み寄る

 例えばビジネスシーンで、顧客に提出する企画書の期限が迫っているのに、担当A君からの進捗報告がなく、やっと出てきた企画書は目的に合っていない──。こんなとき、リーダーはついイライラして感情的になってしまいます。

「お客様の要望に合っていないじゃないか。一体何をやっていたんだ!」

「君はやる気があるのか」

 これでは、リーダー自らコミュニケーションの断絶を宣言しているようなものです。ここで、DESC法を使って言いたいことを伝えてみましょう。

D:「お客様の要望とこの部分が違っているね」

E:「ここまで1人でやるのは苦労しただろう。でも、もう少し頑張って良いものに仕上げたいね」

S:「君ならやってくれると期待しているよ。困ったことや気になることを教えてくれないか。他のメンバーにもサポートするように私からお願いしておこう」

C:「先方の了解が取れ次第、この企画書を全社を挙げて支援できるように、私から事前に部長に話しておくよ」

 DESC法を使えば、全く違うアプローチになります。最大のメリットは、相手に納得してもらいながら、自分の提案を伝えられるため、相手との信頼関係を築きやすいことです。コミュニケーションは、相手を思い通りに動かそうとするのではなく、互いに歩み寄り、納得のいく妥協点を探らなければなりません。相手を変えるのではなく、自分が歩み寄るという姿勢が大切なのです。

 DESC法を身に付けることにより、さまざまな人とのコミュニケ-ションを円滑に行うことができます。日頃から練習を積んでおくことで、さまざまな場面できっと役に立つはずです。