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スポーツカーを思わせるサッシュレスドア

 さらにこのクルマのドアを開けると、窓枠のないサッシュレス構造を採っていることに気づく。このため、ウインドー周りも非常にすっきりとしている。最近のサッシュレスドアを採用したクルマの多くがそうであるように、新型508もドアを閉じたときの気密性を確保するため、ドアを閉じるときにはわずかにウインドーが下がり、ドアを閉じたあとにウインドーが上がるという制御を採用している。

 かつてはスバルの「レガシィ」などがセダンでありながらサッシュレスドアを採用していたが、現在では遮音性や気密性、軽量化(サッシュレス構造にしようとするとウインドーを根本で支えなければならず、そのための構造材がかさむ)などのためにサッシュ付きドアに変更されており、サッシュレスドアは日産自動車の「フェアレディZ」やトヨタ自動車の「86」などといったスポーツ車種に限定されている。こうしたことから、新型508のドアを開き、閉じるときにはまるでスポーツ車種に乗っているかのような気分になる。

セダンでありながらサッシュレスドアを採用した(写真:プジョー・シトロエン・ジャポン)
セダンでありながらサッシュレスドアを採用した(写真:プジョー・シトロエン・ジャポン)

 室内に目を移すと、インストルメントパネルは上下2段に分けた重層的な構造を持つデザインで、素材も吟味されたものだが、特にナビゲーションシステムのデザインに特徴がある。最近は操作ボタンをすべてナビの画面に統合してしまう傾向が強いのに対して、わざわざ画面の下にハードウエアボタンを並べて、デザイン上のアクセントにしているのだ。これはプジョーのシンボルであるライオンの「爪」をイメージしているのだという。実用面からは不要なボタンをあえて付けるところにも、デザインへのこだわりようが表れている。

新型プジョー508のインストルメントパネル。ライオンの「爪」をイメージしたナビゲーションシステムの操作ボタンがデザイン上のアクセントになっている(写真:プジョー・シトロエン・ジャポン)
新型プジョー508のインストルメントパネル。ライオンの「爪」をイメージしたナビゲーションシステムの操作ボタンがデザイン上のアクセントになっている(写真:プジョー・シトロエン・ジャポン)