前回に続いてマツダのSUV(多目的スポーツ車)「CX-60」に採用された技術を紹介していこう。今回取り上げるのは、新開発のディーゼルエンジンである。CX-60に搭載される新型ディーゼルエンジンは、排気量3.3Lと「CX-5」などに搭載している2.2Lエンジンより排気量が大きい。
しかも車両重量はCX-5(ディーゼル仕様)の約1700kgから、CX-60(同)では約1900kgへと増加している。にもかかわらず、CX-60のディーゼルエンジン仕様のWLTC燃費はCX-5のディーゼル仕様より、むしろ良好な値を実現する見通しだという。具体的な数字は明かさなかったが、排気量1.8Lのディーゼルエンジンを積むBセグメント車「CX-3」にほぼ匹敵する燃費を目指しているようだ。これが実現すれば、WLTC燃費は19~20km/Lということになり、Dセグメントの高級SUVとしては画期的な燃費水準になる。