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ステップワゴンを復権させる

 ステップワゴンは、この市場を切り開いたパイオニアとして、2000年ごろには中型ミニバンの市場で半分以上のシェアを占めていた。ところがその後、競合他社が相次いでこの市場に商品を投入したことで、最近では「苦戦を強いられていた」(ホンダ日本本部長の安部典明氏)。新型ステップワゴンは、この市場でシェアを取り戻す重責を担う。

ミニバン市場の状況について説明するホンダ日本本部長の安部典明氏。ステップワゴンは、2000年ごろにはミニバン市場で半分以上のシェアを占めていたが、最近は苦戦が続く
ミニバン市場の状況について説明するホンダ日本本部長の安部典明氏。ステップワゴンは、2000年ごろにはミニバン市場で半分以上のシェアを占めていたが、最近は苦戦が続く
(出所:筆者が撮影)
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 ホンダは、先代ステップワゴンが苦戦したのは車体が小さく見えたのが理由の一つだと考えているようだ。先代ステップワゴンはエンジンルーム部分をその前の代よりも40mm短縮し、その分室内スペースを拡大したのが特徴の一つだった。また視界を拡大するためにサイドウインドーのベルトラインも下げた窓の大きい設計だった。

先代ステップワゴン。エンジンルームを短縮して室内スペースの拡大を図り、またフロントピラーを前方に配置したワンモーションフォルムを採用したことで、フロントフードが短く見えるデザインだった
先代ステップワゴン。エンジンルームを短縮して室内スペースの拡大を図り、またフロントピラーを前方に配置したワンモーションフォルムを採用したことで、フロントフードが短く見えるデザインだった
(出所:ホンダ)
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 しかし、エンジンルームを短縮したうえに、フロントピラーを前方に配置したワンモーションフォルムを採用した結果、フロントフードが短く見え、クルマを前方から見ると、1クラス下の「フリード」に近いサイズに見えることもあった。これに対して新型ステップワゴンは、全長4800×全幅1750×全高1840mmと、全長を110mm、全幅を55mm拡大し、初めて全モデルが3ナンバーとなったのが大きな特徴だ(前輪駆動のベースモデル同士の比較)。

 さらに、フロントピラーの付け根を先代よりも70mm後ろにずらし、フロントフードを延ばしたことや、サイドウインドーの下端を運転席の位置で先代よりも50mm高くし、その分車体の厚みが増して見えるようにしたほか、リアピラーも太くした。この結果、車体寸法が増していることも相まって先代モデルよりも力強く、大きく見えるデザインになった。