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最初に試乗した新型「フェエアレディZ」のバージョンST(9速AT仕様)。カラーリングは今回の新型Zのイメージカラーになっているイカズチイエローとスーパーブラックの2トーン
最初に試乗した新型「フェエアレディZ」のバージョンST(9速AT仕様)。カラーリングは今回の新型Zのイメージカラーになっているイカズチイエローとスーパーブラックの2トーン
(写真:筆者が撮影)
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 日本を代表するスポーツカーの1つである日産自動車「フェアレディZ」が全面改良した。型式は「Z34型(正確には先代のZ34に対して新型はRZ34型とZ34の派生モデル的な型式になる)」ということで先代と変わっていないし、プラットフォームも継承しているから、正確にいえば部分改良ということになるのかもしれないが、外観、内装のデザインも全面的に変更されており、「7代目フェアレディZ」と呼んでも差し支えないだろう。

初代Z「S30型」のロングノーズ・ショートデッキ、後ろ下がりのルーフライン、後方で跳ね上がるサイドウインドー下端のラインといったデザイン上の特徴を色濃く反映した新型「フェアレディZ(RZ34型)」
初代Z「S30型」のロングノーズ・ショートデッキ、後ろ下がりのルーフライン、後方で跳ね上がるサイドウインドー下端のラインといったデザイン上の特徴を色濃く反映した新型「フェアレディZ(RZ34型)」
(写真:日産自動車)
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 その7代目は、これまでのどのZにも増して「Z-ness」、すなわちZらしさにこだわってデザインされた。端的にいえば、新型Zのデザインは初代Zの「S30型」を現代風に翻訳したものにほかならない。ロングノーズと、後方に向かって下がるルーフラインなどは、その分かりやすい特徴だろうし、上下に半円形の車幅灯とウインカーを配置したヘッドランプは、初代Zのヘッドランプカバーの反射光をモチーフにしたものだ。角を丸めた長方形を二段重ねにしたテールランプも、先進的なデザインを採用した4代目Zの「Z32型」から着想を得たものである。そして、室内に目を転じれば、3連の丸形メーターを中央に配置したインストルメントパネルも、まごうことなき歴代Zの特徴を継承している。

半円形のランプを上下に配置したヘッドランプは、初代Zのランプカバーの反射光をイメージした
半円形のランプを上下に配置したヘッドランプは、初代Zのランプカバーの反射光をイメージした
(写真:日産自動車)
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角を丸めた長方形を2つ重ねたテールランプは4代目Zの「Z32型」のテールランプをモチーフにしたもの。点灯時には2重に輪郭が浮かび上がるのが特徴だ
角を丸めた長方形を2つ重ねたテールランプは4代目Zの「Z32型」のテールランプをモチーフにしたもの。点灯時には2重に輪郭が浮かび上がるのが特徴だ
(写真:日産自動車)
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インストルメントパネル中央には歴代Zのアイデンティティーとなっている3連のメーターが配置されている
インストルメントパネル中央には歴代Zのアイデンティティーとなっている3連のメーターが配置されている
(写真:日産自動車)
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 フェアレディZのCPS(チーフ・プロダクト・スペシャリスト)として開発を指揮し、現在は商品企画部ブランドアンバサダーを務める田村宏志氏によれば、Zの累計世界販売台数は約180万台に上り、既存ユーザーだけを対象にしても十分商品として成り立つという。新型Zが、過去のZへのオマージュの塊のような存在になったのは、新型Zの開発コンセプトが、徹底的に既存ユーザーを満足させることだったからだ。