100年に一度の変革期にあると言われる自動車業界。そのキーワードになっているのが、パワートレーンの電動化や自動運転技術の実用化など、現在進行系の変化をまとめた「CASE(Connected、Autonomous、Shared & Service、Electric)」だ。電動化や自動運転化がもたらす変化は、単にエンジンがモーターに置き換わり、人間の運転が不要になるだけではない。クルマを造って売る、というこれまでの自動車産業のビジネスモデルを根底から変える可能性を秘めている。このコラムでは、クルマのテクノロジーに関する薀蓄(うんちく)を「うんテク」と命名し、自動車産業の見えざる戦いの一端を紹介したい。

2022年1月から装いを新たにし、日経ビジネス電子版から日経クロステックに移って連載します。

鶴原 吉郎
オートインサイト代表/技術ジャーナリスト/編集者
鶴原 吉郎 1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、新素材技術の専門情報誌、機械技術の専門情報誌の編集に携わったのち、2004年に自動車技術の専門情報誌「日経Automotive Technology」の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、クルマの技術・産業に関するコンテンツ編集・制作を専門とするオートインサイト株式会社を設立、代表に就任。