外光とLED光を組み合わせ、生物展示の楽しさ演出する新しい水槽照明
照明学会誌:第15回(2017)照明デザイン賞:優秀賞 美術館・博物館・動物園・水族館を融合した体験型ミュージアム「NIFREL(ニフレル)」
本記事は、照明学会発行の機関誌『照明学会誌』、第102巻、第1号、pp.20-23に掲載された論文「美術館・博物館・動物園・水族館を融合した体験型ミュージアム NIFREL(ニフレル)」の抜粋です。照明学会に関して詳しくはこちらから(
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はじめに
大阪万博の跡地に2015年にオープンしたNIFREL(ニフレル)は、「~に触れる」をテーマーに全く新しいコンセプトで美術館・博物館・動物園・水族館を融合した体験型ミュージアムである。外観デザインは水生生物を想起させる流線型フォルムに、水泡のような開口を複数配置した。これらの開口は展示空間に柔らかな自然光を照射する照明システムの機能とともに、日射負荷低減や自然換気も配慮して設計した。夕暮れ時は施設内部からにじみ出す光とキラメキにより、施設を訪れる人々がワクワクするパビリオンのような施設を計画した(図1)。
図1 アプローチからの外観
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