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本記事は、照明学会発行の機関誌『照明学会誌』、第102巻、第4号、pp.159-162に掲載された論文「体育館の投光器のグレア評価その2 バドミントンを想定した主観評価」の抜粋です。照明学会に関して詳しくはこちらから(照明学会のホームページへのリンク)。

 LEDが照明用光源として一般的に利用されるようになり、スポーツ照明も多分に漏れず長寿命のLEDへ改修されつつある。スポーツ施設だけでなく、学校体育館でも消費される電気エネルギーの大部分は照明器具が占めていることから、高効率照明器具への交換は優先的に取り組むべきエコ改修メニューとして挙げられている1)。一方で、球技中にボールにアクションを起こそうとする際、体育館の規模や新旧によらずグレアが生じることが指摘されており2)、特に指向性の強いLED投光器では問題となる可能性も高い。そこで、本報では、天井に目線を向ける頻度が高く、視対象が小さい(投光器が視対象の背景となる)バドミントンを取り上げ、競技中に生じるLED投光器のグレアについて検証した。