全5393文字
PR

分野別の特許出願動向:日本の強い分野、弱い分野は

 データ形式別-出願人国籍(地域)別のファミリー件数を図6に示します。日本は、非構造化データに関する出願よりも構造化データに関する出願の方が多いのに対し、日本以外では、すべて非構造化データに関する出願の方が多くなっています。

図6 データ形式別-出願人国籍(地域)別ファミリー件数
図6 データ形式別-出願人国籍(地域)別ファミリー件数
[画像のクリックで拡大表示]

 また、構造化データ、非構造化データに関する出願人国籍(地域)別ファミリー件数の推移を図7、図8にそれぞれ示します。構造化データに関する出願は、日米欧中韓の合計が増加傾向にあるのと同様に、日本国籍出願人による出願も増加傾向にありますが、非構造化データに関する出願は、日米欧中韓全体(特に米国・中国)で増加傾向にあるのに対し、日本国籍出願人による出願では増加傾向が見られません。

図7 構造化データに関する出願人国籍(地域)別ファミリー件数の推移
図7 構造化データに関する出願人国籍(地域)別ファミリー件数の推移
[画像のクリックで拡大表示]
図8 非構造化データに関する出願人国籍(地域)別ファミリー件数の推移
図8 非構造化データに関する出願人国籍(地域)別ファミリー件数の推移
[画像のクリックで拡大表示]

 次に、事業分野別-出願人国籍(地域)別ファミリー件数を図9に示します。各国籍の出願人とも「情報通信」が最も多くなっています。また、米国籍、日本国籍の出願人は、「医療・ゲノム・健康・福祉」「金融」「社会インフラ」「流通」分野など、情報通信分野以外にも満遍なく出願しており、特に「医療・ゲノム・健康・福祉」と「流通」においては、欧州国籍、中国籍、韓国籍に比べ件数が多くなっています。

図9 事業分野別-出願人国籍(地域)別ファミリー件数
図9 事業分野別-出願人国籍(地域)別ファミリー件数
[画像のクリックで拡大表示]

 事業分野別ファミリー件数推移の抜粋を図10に示します。「社会インフラ」と「健康管理・予防医学」においては、出願件数が全体的に増加しており、また日本国籍の出願割合が少なくないことから、今後高い成長が期待されます。一方、「金融」「流通」「医療」は、パーソナル情報市場の規模(図3)が大きい事業分野と密接に関連しているところ、米国等の出願状況を見ると、我が国においても業界横断的な協力や産学連携などを通じた研究開発の促進によって、将来的な収益力アップが可能と考えられます。

図10 事業分野別ファミリー件数推移(抜粋)
図10 事業分野別ファミリー件数推移(抜粋)
[画像のクリックで拡大表示]