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政策動向について

 日本では、「道路運送車両法の一部を改正する法律案」が2020年4月1日から施行され、一定条件のもとでレベル3の自動運転が可能となりました。

 また、米国では、2020年2月6日にNHTSA(National Highway Traffic Safety Administration)が、自動運転技術を開発する米NUROに対し、米国として初めて完全無人の自動運転車両の公道利用を承認しました。

 さらに、欧州では、フランスが2015年8月17日にグリーンエネルギー転換推進に関する法律により、公道での自律走行車(部分的または全体的な運転委任を伴う車両)の試験が認められました。また、世界初のMaaSに係る法案としてモビリティー基本法が2019年11月に国民議会(下院)にて可決され、同年12月24日に公布されました。

特許出願動向について

 自動運転関連技術またはMaaS関連技術における日米欧独中韓への出願件数(2014-2018年)の合計は61,835件です。出願人国籍・地域別でみると、最も多いのは日本国籍の21,871件で、全体の35.4%を占めおり、次いで、中国籍、米国籍、ドイツ籍と続いています。日米欧独中韓における出願収支でみると、海外の出願人による日本への出願件数は少ないですが、一方、米国、欧州(ドイツ除く)及び中国は、出願件数の過半数を他国が占めています。自動運転関連技術に限ると、出願件数の合計は53,394件で、出願人国籍・地域別で最も多いのは日本国籍で、20,008件(全体の37.5%)を占めています。また、MaaS関連技術に限ると、出願件数合計9,643件のうち、出願人国籍・地域別で最も多いのは中国籍で、3,283 件(全体の34.0%)を占めています。

 次に、技術区分別の出願動向に注目します。まず、自動運転関連技術では、日本国籍出願人は、車載センサー、認識技術等の多くの技術区分で最も出願件数比率が高いですが、人工知能と遠隔監視・遠隔操作は、米国籍出願人が最も多くなっています。

 MaaS関連技術のうち、モビリティーサービス関連では、公共交通機関であるバス、タクシー、鉄道で、中国籍出願人による出願件数が最も多く、ライドヘイリング、カープーリングは、米国籍出願人による出願件数が最も多くなっています。

 MaaSアプリケーションでは、手配、決済の技術区分において中国籍出願人による出願件数が最も多く、予約において米国籍出願人が最も多くなっています。ビッグデータ取得では行動履歴、ビッグデータ応用では都市計画やパーソントリップ調査、交通量分析において中国籍出願人が最も多くなっています。また、技術区分の中から、マルチモーダルに関連する区分を抽出すると、中国籍出願人による出願件数が最も多くなっています。

図2:出願人国籍・地域別出願件数推移及び出願件数比率
図2:出願人国籍・地域別出願件数推移及び出願件数比率
(日米欧独中韓への出願、出願年(優先権主張年):2014-2018 年)
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図3:出願先国・地域別-出願人国籍・地域別出願件数収支
図3:出願先国・地域別-出願人国籍・地域別出願件数収支
(日米欧独中韓への出願、出願年(優先権主張年):2014-2018 年)
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図4:自動運転関連技術(大分類)における出願人国籍・地域別出願件数推移及び出願件数比率
図4:自動運転関連技術(大分類)における出願人国籍・地域別出願件数推移及び出願件数比率
(日米欧独中韓への出願、出願年(優先権主張年):2014-2018 年)
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図5:MaaS 関連技術(大分類)における出願人国籍・地域別出願件数推移及び出願件数比率
図5:MaaS 関連技術(大分類)における出願人国籍・地域別出願件数推移及び出願件数比率
(日米欧独中韓への出願、出願年(優先権主張年):2014-2018 年)
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図6:自動運転関連技術における技術区分(大分類)別出願人国籍・地域別出願件数比率
図6:自動運転関連技術における技術区分(大分類)別出願人国籍・地域別出願件数比率
(日米欧独中韓への出願、出願年(優先権主張年):2014-2018年)
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図7:MaaS技術における技術区分別出願人国籍・地域別出願件数比率
図7:MaaS技術における技術区分別出願人国籍・地域別出願件数比率
(日米欧独中韓への出願、出願年(優先権主張年):2014-2018年)
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図8:マルチモーダル関連技術に関する出願人国籍・地域別出願件数比率
図8:マルチモーダル関連技術に関する出願人国籍・地域別出願件数比率
(日米欧独中韓への出願、出願年(優先権主張年):2014-2018年)
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図9:出願人別出願件数上位ランキング
図9:出願人別出願件数上位ランキング
(自動運転関連技術、日米欧独中韓への出願)
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図10:出願人別出願件数上位ランキング
図10:出願人別出願件数上位ランキング
(MaaS関連技術、日米欧独中韓への出願)
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