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温暖化による異常気象が原因とされる災害が、世界中で発生している。温暖化のピッチを抑えるためには、さまざまな対策が必要である。例えば、エレクトロニクスでは、電力効率を上げて、発熱を少しでも抑えることが求められる。電力効率の高い設計は以前から行われてきたが、地球温暖化への対策が焦眉の急になっている今、その重要性は格段に上昇した。

 エレクトロニクス(電子回路)においては、全体の電力効率に大きな影響を及ぼすのがパワーデバイスである。そのパワーデバイスの電力効率は多くのユーザーが気にかける仕様であり、パワーデバイスのメーカーは製品仕様書に記載してきた。一般に、電力効率は可能な限り最良の数値(すなわち、通常、全負荷の約75%の単一条件)が記載されている。このため、パワーデバイスのメーカーはこの負荷条件に焦点を合わせて、製品の電力効率を向上させてきた。しかし、実際にデバイスがこの条件で動作するのは、ごく短時間だけである。現実のアプリケーション、特に動的負荷の場合、実際の電力効率は仕様書にある値よりもはるかに低くなってしまう。

 そこで、最近は、最良点だけでなく電力効率曲線全体を良くすることが求められるようになった。パワーデバイスの設計者は、低および中負荷レベルにおける性能向上のために、PFC(Power Efficiency Correction:力率改善)段とEMI(Electro Magnetic Interference)フィルターに着目している。これら2つを合わせると、出力電力の最大8%を消費する可能性があるためだ。

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