クルマが開く未来
目次
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一体成形に向くダイカスト部品、リョービが注力
ダイカスト製品メーカーであるリョービの自動車向けの量産・試作品を紹介する。同社は従来から手がけてきたアルミニウム(Al)合金を使うパワートレーン系部品に加え、将来の電動化の進展に向けた製品の開発に手を広げ、自動車メーカーや1次部品メーカーへの提案を進めている。
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欧米で広がる車載ダイカスト部品、リョービが奮闘
ダイカスト製品を手掛けるリョービは、パワートレーン系を中心に、エンジンのシリンダーブロックや変速機のハウジングケースなどを製造している。同社の量産品と試作品を、パワートレーン/ボディー/シャシー関連と、電動化に向けた製品技術を2回に分けて紹介する。
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トヨタ、仮想人体モデル「THUMS」を無償公開した理由
トヨタ自動車が、車両の衝突事故における人体傷害をコンピューター上で解析できるバーチャル人体モデル「THUMS」(サムス:Total HUman Model for Safety)を 2021年1月から無償公開すると発表した。
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BMW3シリーズ分解、内外装部品は東欧製が多い
前回に引き続き、ひろしま産業振興機構カーテクノロジー革新センターが実施したドイツBMW「3シリーズ」セダンの分解研究作業を紹介する。パワートレーンやボディーにはBMWの多様な国際的サプライチェーンの構成が垣間見られたが、内外装部品については東欧諸国の名が多く見られた。
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トヨタに聞く「バーチャル・ルマン24時間」の内幕
今、「アフターコロナ」の時代を見すえた活動が企業にとって重要な課題となっている。自動車産業と密接な関係にあるモータースポーツでも同様だ。「ルマン24時間レース」も2020年6月に、新しい形での開催となった。
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ジャーマン3、EV用電池の戦略に微妙な違い
セルは外注のダイムラー、一部内製目指すVW
2020年代は欧州、特にドイツの主要自動車メーカーが電気自動車(EV)の本格的な量産を開始する。これには動力源となる電池システムの生産体制の構築が重要となる一方で、ドイツの“御三家”(ジャーマン3)の間では、電池の生産ネットワーク構築に関するスタンスは微妙に異なる。それぞれのメーカーの進捗状況を含…
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VWの新型EV「ID.3」、デザインの秘密に迫る
2020年内の発売を控えたドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)の電気自動車(EV)「ID.3」はいかなるコンセプトでデザインされたのか。2020年5月25日に開催されたジャーナリスト向けプレゼンテーションから、その詳細を紹介しよう。
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VWのデザイン革新、新型ゴルフやID.シリーズはこうして生まれた
ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)のデザインが新時代を迎えつつある。2020年5月4日に、VWグループのデザインを統括するクラウス・ビショフ氏が、オンラインでのプレゼンテーションを行った。
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「形にはすべて理由がある」、英マクラーレンのデザインディレクター
英国のマクラーレンは、フェラーリと並ぶスーパースポーツカーメーカー。2020年3月初頭、英国南部サリー州の本社からの中継で新型車「765LT」を発表した。同社でデザインディレクターを務めるロバート・メルヴィル(Robert Melville)氏にデザインの考えについて聞いた。
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BMW3シリーズ分解、世界の部品使う
BMWの現行3シリーズの分解を、広島国際学院大学自動車短期大学部(広島市安芸区)で実施した。BMW3シリーズは、同社の基幹車種であり、欧州を中心とした世界の部品で構成していることが分かった。
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BMW、新型「2シリーズグランクーペ」 前席重視のFF4ドア
ドイツBMWは、FF(前部エンジン・前輪駆動)車の比率を上げており、細かな作りわけでモデルごとの差異を出すことに注力している。
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イスラエル生まれの製造プロセス改善ツールをデンソーが採用
クルマの運転支援技術が普及する中で、車載電子システムに要求される信頼性はますます高まっている。これまで自動車に使用される主要な電子部品の品質はDPPM(Defective Parts Per Million、100万分の1)という単位で評価されてきたが、自動運転車では桁違いに厳格なDPPB(Def…
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ホンダ系部品メーカー、次期「フィット」基幹部品を供給
ケーヒンが電動化で攻める
自動車関連の総合展示会「オートモーティブワールド2020」(2020年1月、都内)では、多くの部品メーカーが出展した。2019年秋の「東京モーターショー」で部品メーカーの出展が抑えられたことが背景にある。出展品から見えた、主に電動化と素材に関する最新技術を追う。
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ボルグワーナー、高容量の電池モジュールを開発
米ボルグワーナーは、エンジンの可変バルブタイミング機構やターボチャージャーなどで知られてきたが、最近は企業買収などにより電動部品の事業を拡大している。2020年1月中旬に都内で開催した会見では、自動車業界が電動化の技術革新を進める中で、ビジネス上のリスクヘッジを考慮した取り組みを示した。
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水素社会は着実に現実へ、エコプロ展で見えた次の一手
エコプロは企業だけでなく、自治体や政府、公共性の高い団体の出展も多い。それは現在の取り組みを紹介することで企業の意識改革を促したり、近未来の環境に優しい社会をイメージさせたりするなど来場者に多くの影響を与えている。それはクルマ関連だけを見ても十分に興味深いものだった。
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トラック共同配送に無人運転、エコプロ展で見えた環境対策
エコプロは環境保全の技術や商品の展示会という要素が強かったが、近年は企業イメージのPRの場という要素が強まってきた印象がある。その中でもクルマを活用した環境対策、言い換えればクルマ使用による環境負荷の軽減をアピールする企業を中心に、取り組みを見て回った。
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2030年のレクサスEVはどうなっているか
トヨタ自動車の「レクサス」は今、電動化技術で競合ブランドとの競争から頭一つ抜けていこうとしている。「LF-30 Electrified」の発表と、それに続く「E-AXLE」の体験試乗によって、近未来戦略の片りんが見えてきた。
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2019年を振り返る、トヨタ電動化戦略の行方
ハイブリッド車(HEV)を20年以上に渡り生産・販売し、「電動化の基盤技術は手中にある」と主張し続けてきたトヨタが、電動化技術の拡大に着手しつつある。2019年12月のロサンゼルスショーで、プリウスPHVに続くプラグインHEV(PHEV)の第2弾として、RAV4のPHEVモデル「RAV4プライム」…
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「レクサスにEVは必要か」、トヨタ担当者に問う
レクサスがブランド初の市販BEV「レクサスUX300e」を発表した。舞台は、2019年11月22日に開幕した中国の広州モーターショー。2005年以来ハイブリッド車を手がけてきたレクサスは、ピュアEVで新たな次元に進む、としている。
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フェラーリの新型「ローマ」、エレガントで控えめな街乗り車
イタリアのスポーツカーメーカー、フェラーリが「ローマ」と名づけた新型車を発表した。1000馬力のハイブリッドスポーツカーを発表するなど高性能路線まっしぐらと思われた同社だが、ローマは「エレガントで、控えめで、街乗りにも適したモデル」と位置付ける。