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 エンジニアリング企業のドイツFEVは、米TuLAと開発中の気筒休止技術DSF(ダイナミック・スキップ・ファイア)を動画とパネルで展示した。こちらも切り替え式のロッカーアームと燃料噴射と点火の制御により気筒休止させる。排気量2Lの4気筒エンジンの場合、1気筒から4気筒まで、それも休止するシリンダーの位置も色々と変化させる柔軟な気筒休止をすることにより、振動を抑えながら燃費を向上させることが可能だという。

FEVがTuLAと共同開発中のDSF
FEVがTuLAと共同開発中のDSF
負荷に応じて4気筒から1気筒まで自在に休止させる。振動を軽減する休止パターンをノウハウとして持っているようだ。
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 エッチ・ケー・エス(HKS)は市販車のチューニングから、環境対応車の効率向上までカバーする領域を拡大中だ。今回の展示会では、排ガスのエネルギーから発電するターボジェネレーターと3次元カムが目玉となった。

HKSの3次元カムを組み込んだシリンダーヘッドのサンプル
HKSの3次元カムを組み込んだシリンダーヘッドのサンプル
カムプロフィールが斜めになっており、ダイレクトにバルブを駆動しながら、放射状にレイアウトできるため半球形燃焼室を実現できる。
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 HKSの3次元カムは、カムプロフィールをテーパー状にすることにより、従来カムシャフトに対して垂直方向でしか駆動できなかった吸排気バルブを燃焼室からみて放射状に配置できるようにするもので、4バルブヘッドでも半球形燃焼室に近付けることができる。

 ドイツ製の専用機械でしか製作できない、F1マシン用エンジンの技術だという。カムを削り出すだけでなく、放射状にバルブを配置するためにシリンダーヘッドも作り直す必要があるため、既存のエンジンの改良にはなかなか使えないが、この技術によって量産車の熱効率が高まる可能性はある。