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 しかし、そうした印象を払拭する面もあった。速度が80km/h以上になると、ディーゼル騒音もほとんど耳に届かず、エンジンもより高回転域を使うようになってくるので走りに活気が出て、上質さもより感じられるようになった。この傾向は、パサートTDIに限らず、欧州車のほとんどが高速域での高い満足度を得られる仕上がりとなっている。この稿で何度も書いたと思うが、ヨーロッパでは高速道路でなくても郊外の一般道では80km/h前後の速度で走行できるからだ。

 また、アクセル全開加速を試みると、滑らかに高回転域まで回り切り、その感覚はディーゼルとは思えない壮快さであった。

 しかし国内において、アクセル全開加速などする場面はどれほどあるだろうか。多くの消費者にとって、パサートを選択肢とするならガソリンエンジン車の方が満足度は高いのではないかと思うのである。

 荷室は奥行きもたっぷりある。キーを保持していれば足をリアバンパー下へ差し入れると自動でトランクリッドを開けられる

燃料は軽油。右側の口は、SCRのためのAdBlue(尿素水溶液)の補給口
燃料は軽油。右側の口は、SCRのためのAdBlue(尿素水溶液)の補給口
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荷室は奥行きもたっぷりある。キーを保持していれば足をリアバンパー下へ差し入れると自動でトランクリッドを開けられる
荷室は奥行きもたっぷりある。キーを保持していれば足をリアバンパー下へ差し入れると自動でトランクリッドを開けられる
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