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 前置きが長くなったが、試乗をしてなにより印象深いのは、静粛性の高さであった。試乗車はハイウェイスターなので3ナンバーとなるが、5ナンバー基準のミニバンとしては破格の上級車感覚がある。日常生活を中心に活躍するこのクラスのミニバンが、上質になることによる日々の快適性向上は計り知れないのではないか。

 またモーターによる駆動によって、発進から加速への滑らかさも格段に優れており、アクセルペダルを強く踏み込まなくても交通の流れに乗れる楽さがある。競合車であるトヨタのノア/ヴォクシーのハイブリッド車も、静粛性含め上質さを覚えさせたが、モーターのみで走るe-POWERの高級感はそれ以上だ。

 この快適性は、モーター走行の恩恵のみならず、その特性を活かすため、静粛性向上にe-POWERならではの手が打たれている。フロントウィンドウには遮音中間膜が挟み込まれたガラスを使い、センターカーペットに4層構造を用いるなど、ガソリンエンジン車比較で25の遮音向上アイテムが使われている。その効果は絶大だ。それらによって、発電のためエンジンが始動しても、よほど急加速しエンジン回転数が上がったときや、チャージモードで積極的に充電するとき以外は、エンジンの存在をあまり気付かせないほどである。

 モーター走行を活用したワンペダルによる加減速の操作もノートe-POWER同様に行える。そこにも進化があり、アクセルを戻した際の回生の効かせ方がノートに比べ穏やかになった。市街地などでの低~中速走行時と、自動車専用道路での高速時とで回生の強さが変えられている。

エンジンルームには、エンジンの他、電子制御部などが詰まっている
エンジンルームには、エンジンの他、電子制御部などが詰まっている
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