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 SZ-RやRZになると、選択したモードに応じてダンパーの減衰力を制御する「アダプティブ・バリアブル・サスペンション・システム」が設定され、乗り味が変わってくる。

 SZ-Rでは、ノーマルモードでもサスペンションストロークをうまく使えていないのではないかと思えるほど硬く、車体が弾み、体に路面からの衝撃が伝わる。スポーツカーといった味わいではなく、乗っているのが辛くなるほどだ。スポーツモードにすると、それがもっと顕著になる。まるでレーシングカートのようだ。今回の試乗コースが、かなり路面の悪い部分もある選定で、あえてそうした路面でシャシー性能を試してほしかったようだが、残念ながらSZ-Rではそれが逆効果となった。

 また、カーブでステアリングを操作した際に、クルマの前がより切れ込むような動きもあり、SZで感じた素直さが薄れた印象だった。

 直列6気筒エンジンを搭載するRZは、一転して乗り心地も快適で、サスペンションが滑らかに動き、路面変化をいなすような走りをする。RZとSZ-Rとでは、車両重量が70kg違い、そうした重さがRZでは良い方向に働いたのではないか。

 当然ながら車両の前後重量配分もRZは前輪側が重くなり、それによってステアリング操作をした際のSZ-Rで感じた切れ込むような動きはなく、より自然な運転感覚であった。ただし、路面変化により車体がゆすられた際に、横方向へズレるような違和感があった。開発者によれば、高性能タイヤのグリップに対し、シャシー剛性がまだ不足している面があるという。

直列6気筒ガソリンターボエンジンは、低回転から高回転までフラットトルクな特性で、よどみなく速度を上げていく
直列6気筒ガソリンターボエンジンは、低回転から高回転までフラットトルクな特性で、よどみなく速度を上げていく
(写真:筆者)
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小旅行には十分といえそうな荷室容量を備えている
小旅行には十分といえそうな荷室容量を備えている
(写真:筆者)
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十分な寸法と、体に沿う形状を備え、スポーツカーの運転に集中させる座席
十分な寸法と、体に沿う形状を備え、スポーツカーの運転に集中させる座席
(写真:筆者)
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見た目のスポーティーさだけでなく、横Gを支えるニーパッドを備えるなどスポーツ走行に見合った機能を持つ運転席
見た目のスポーティーさだけでなく、横Gを支えるニーパッドを備えるなどスポーツ走行に見合った機能を持つ運転席
(写真:筆者)
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