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 マツダの新型セダン/ハッチバック「マツダ3(Mazda3)」は、これまで「アクセラ(Axela)」として親しまれてきた。アクセラの前は「ファミリア(Familia)」であり、マツダの小型車の中核である。

グローバルな車名のマツダ3を採用し、操縦安定性や乗り心地、また魂動デザインを大きく進化させた
グローバルな車名のマツダ3を採用し、操縦安定性や乗り心地、また魂動デザインを大きく進化させた
(撮影:筆者)
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 マツダ3は2019年5月に発売されたが、世界初として実用化したHCCI(予混合圧縮着火)を実現するSPCCI(火花点火制御圧縮着火)を採用した「スカイアクティブX」エンジン搭載車は、10月に遅れての発売が予定されていた。しかしそれも若干遅れ、12月からの発売となり、今回試乗の機会を得た。

SPCCIによる圧縮着火が行われている様子を画面で知ることができる。およそ毎分5000回転まで適応しているという
SPCCIによる圧縮着火が行われている様子を画面で知ることができる。およそ毎分5000回転まで適応しているという
(撮影:筆者)
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 スカイアクティブXエンジンを搭載するのは、4ドアハッチバックと4ドアセダンの両車種であるが、今回試乗したのは4ドアハッチバックの方だ。変速機は、6速MT(手動変速機)と6速AT(自動変速機)の両方を試すことができた。

運転しやすいが、ダッシュボードの横長の画面は上下幅が昨今では短く、情報をつかみにくい印象がある
運転しやすいが、ダッシュボードの横長の画面は上下幅が昨今では短く、情報をつかみにくい印象がある
(撮影:筆者)
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 2年ほど前に試作車に試乗しているが、果たして量産市販車となってどのような乗り味を伝えてくるのか。変速機がMTでもATであっても、発進から十分な力を発生し、その後の出力の出方も適切で、まったく問題のない仕上がりである。

 その上で、出足の力強さはディーゼルターボエンジンのようにしっかりあり、さらにそこから回転を上げていくとガソリンエンジンらしい伸びやかな加速をもたらす。ディーゼルと同じ圧縮着火を実現しながら、ガソリンエンジンと同様、燃焼のきっかけに点火プラグでの着火も用いたことで、回転の全域に渡り双方の良いところ取りをしたようなエンジン特性だ。

 スカイアクティブXは、加えてISG(モーター駆動付き発電機)を採用し、一般に言うマイルドハイブリッドとなっているが、モーター駆動を出力には使わず、アイドリングストップからのエンジン再始動と、減速時の回生にのみ用いている。その回生を、MTでのシフトアップ時の回転の下がり方に適用することにより、上の段へギアを滑らかに接続できるようにしている。これにより、MTでの変速に際して変速ショックを体感することはなかった。

世界初のHCCI適用のSPCCIエンジンは、国内ではプレミアムガソリン仕様となった
世界初のHCCI適用のSPCCIエンジンは、国内ではプレミアムガソリン仕様となった
(撮影:筆者)
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