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 ホンダの上級4ドアセダンである「アコード(ACCORD)」がフルモデルチェンジ(全面改良)により10代目となった。ホンダを代表する小型車「シビック(CIVIC)」の一つ上の車種として1976年に誕生して以来、44年の歴史を積み上げた。

1グレードでの販売となる10代目の新型アコード
1グレードでの販売となる10代目の新型アコード
(撮影:筆者)
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 前型から国内で販売される車種はハイブリッド車(HEV)のみとなり、前型は「アコードハイブリッド」と名乗ったが、新型は単にアコードと呼ぶ。ハイブリッドの方式は、前型アコードで採用された2つのモーターを使う独自の機構で、通常は搭載するリチウムイオン電池の電力を使うモーター走行を主体とし、充電量が少なくなるとエンジンで発電を始める。それでも走行はモーターで行う。高速域ではエンジンの効率のよいところを使ったエンジンでの巡行となる。そのハイブリッドシステムを前型では「i-MMD」と呼んだが、新型では「e:HEV」と名称を変えた。

i-MMDからe:HEVと名称を変えた2モーター式ハイブリッドシステムを搭載する
i-MMDからe:HEVと名称を変えた2モーター式ハイブリッドシステムを搭載する
(撮影:筆者)
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 新型アコードにグレード分けはなく、今回試乗した「EX」のみでの販売だ。

 対面した新型アコードは、車体全長が前型に比べ若干短くなったが、横幅が少し広がり、見た目にもかっぷくのいい堂々とした姿である。「クラリティ(CLARITY)」や「インサイト(INSIGHT)」「シビックセダン(CIVIC SEDAN)」などに通じる外観の造形で、4ドアセダンでありながらクーペのようなファーストバック姿に、近年の統一された傾向が現れている。

 アコードは、米国や中国で主力の1つとなる上級セダンであり、その仕上がりに期待があった。しかし、結論からいえば、どのような上級4ドアセダンにしたかったのかが見えにくかった。例えば、上質な乗り味なのか、壮快な運転を楽しめることを求めたのか、ホンダが上級4ドアセダンに求めたことを実感しにくかったのである。

画面の反射を抑えるためだろうが、カーナビゲーション画面が斜め上を向きすぎていてやや見にくかった
画面の反射を抑えるためだろうが、カーナビゲーション画面が斜め上を向きすぎていてやや見にくかった
(撮影:筆者)
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