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 ダイハツ工業は、DNGA(Daihatsu New Global Architecture)の第3弾となる「タフト(TAFT)」を発売した。新しく生まれた車種で、軽自動車のクロスオーバー車だ。競合となるのは、スズキの「ハスラー(HUSTLER)」だろう。

自然吸気もターボエンジンも性能に不足はなく、特にターボエンジン車は軽自動車とは思えないゆとりと快適さを味わわせた
自然吸気もターボエンジンも性能に不足はなく、特にターボエンジン車は軽自動車とは思えないゆとりと快適さを味わわせた
(撮影:筆者)
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 DNGAは、2019年にフルモデルチェンジ(全面改良)をしたスーパーハイトワゴンの「タント(TANTO)」と、登録車の小型SUV(多目的スポーツ車)である「ロッキー(ROCKY)」に続く3台目の採用である。タフトは、最低地上高が190mmもあり、車体の全高は1.6mを超えるが、すでに登録車のロッキーで十分な操縦安定性を実現しているので、試乗する前から背の高さに対する心配はなかった。

フロントウインドーが立った造形のため、信号待ちなどで信号機が見にくい場合があった
フロントウインドーが立った造形のため、信号待ちなどで信号機が見にくい場合があった
(撮影:筆者)
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 エンジンは、軽自動車であるため660ccの直列3気筒で、自然吸気とターボチャージャーによる過給の2種類がある。駆動方式は、前輪駆動(FF)と4輪駆動が設定されているが、今回試乗できたのはFFのみであった。

グレードの区別なく全車にガラスサンルーフが装備される
グレードの区別なく全車にガラスサンルーフが装備される
(撮影:筆者)
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 まず自然吸気エンジンで走ったが、発進から高速領域まで、ギアによる変速を加えたCVT(無段変速機)により十分な駆動力が得られ、不足のない運転を味わえた。この走行性能も、タントから引き継がれた技術に裏付けられている。

 ステアリング操作に対する手応えも的確で、背が高いことによる重心の高さという不安を覚えさせず、かなり高い水準の操縦安定性を感じた。それは、高速道路に入ってからも変わらなかった。

 その分、乗り心地はやや硬めの印象だが、突っ張るような様子ではなく、しっかり踏ん張っているという感触が安心を与える。路面変化にも突き上げられることがなく、うまくいなしていた。