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 マツダの小型車「MAZDA3」は2019年5月に発売され、独自の燃焼方式を採用した新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を搭載したモデルが同年12月に登場した。それから1年ほどで部分改良が施され、試乗する機会を得た。改良の目的は、「自在さと瞬発力の向上」(同社)だという。それらは主に制御(ソフト更新)によって実現されている。

 今回、SKYACTIV-X搭載の4ドアセダンに試乗した。新旧の乗り比べができたので、より明確に改善点を確認できた。

SKYACTIV-X搭載の4ドアセダン。今回は機能面の改良が主体で、外観に大きな変更はない
SKYACTIV-X搭載の4ドアセダン。今回は機能面の改良が主体で、外観に大きな変更はない
(撮影:筆者)
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 印象深かったのは、改善点をはっきりと体感できたことだ。まずエンジンは回転数の全域でトルクが十分に得られ、アクセル操作に対し自在に速度を調節できるようになった。従来は低回転側で力不足を感じるところがあり、HCCI(予混合圧縮着火)を実用化に持ち込んだ「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」の技術的すごさは感じても、商品性では物足りなかった。今回はその点が改良された。

エンジンは、改良の効果を明らかに体感できるほど進歩を遂げている
エンジンは、改良の効果を明らかに体感できるほど進歩を遂げている
(撮影:筆者)
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 坂道発進など、より負荷のかかる状況からアクセルペダルを踏み込んでも、改良型のエンジンは応答性がよく、また十分な力を発揮した。全体的にフラットなトルク特性を感じさせ、いいエンジンになったと感じる。

 高速道路に入り、より強い加速を求めたときも、アクセル操作に追いついて速度を高めていく。開発の目標の1つである瞬発力も満たされた様子だ。

 燃費性能については、数値自体は従来に比べて落とさずに、エンジン特性の向上と、出力およびトルクの向上を実現しているという。それらは燃焼室内の空気と燃料の混合状態を予測しながら燃焼制御を行うことや、運転者のアクセル操作に対して緻密な予測を行うことで実現しているとのことだ。

ペダル配置など含め、正しい運転姿勢で操作できるのがマツダ車の美点だ
ペダル配置など含め、正しい運転姿勢で操作できるのがマツダ車の美点だ
(撮影:筆者)
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