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 日産自動車の小型車「ノート」が新型となり、前型の途中から導入された日産独創のハイブリッドシステムである「e-POWER」専用車となった。e-POWERは、電気自動車(EV)「リーフ」で開発された電気駆動系を基にハイブリッド化したシステムで、シリーズ式と呼ばれる。エンジンは発電のみに使われ、走行はモーターで行う。

 新型は、前型に比べ車体全長が55mm短くなって4045mmとなったが、ふくよかな外観の造形によって小さくなったとは見えない。逆に上質さが増したように見える。もちろん、車室内や荷室の広さは犠牲となっていない。また、フランスRenault(ルノー)の「ルーテシア」と共通のプラットフォームを用い、走行性能も高くなっている。競合車は、トヨタ自動車の「ヤリス」やホンダの「フィット」だろう。それぞれに独自のハイブリッド車(HEV)を持つ。

車体全長が短くなり前型に比べ小型化したが、十分な実用性のみならず、外観の印象もふくよかな上質さを感じさせる
車体全長が短くなり前型に比べ小型化したが、十分な実用性のみならず、外観の印象もふくよかな上質さを感じさせる
(撮影:筆者)
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 e-POWERは、前型ノート以降、ミニバンの「セレナ」、SUV(多目的スポーツ車)の「キックス」に採用された。キックスでは、発電用エンジンの始動を運転者にあまり意識させないように制御が改善された。だが、それはまだ第1世代の改善だという。新型ノートのe-POWERは、さらに発展させた第2世代に当たる。

 イグニッションを入れると、自動的に「ECOモード」の設定となる。これで走行し始めるが、一般的に感じるECOモードのような加速の鈍さはなく、日常から高速道路まで思い通りに運転できる。ECOモードのままでなんら不足はない。

EVの現行リーフより未来的な印象を与える室内の造り
EVの現行リーフより未来的な印象を与える室内の造り
(撮影:筆者)
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 日産が力を注ぐアクセルのワンペダル操作も、このECOモードで最も効果的に働き、加速も減速もアクセル操作のみで済ませられる。ただし、新型ノートから減速後の停止はできない制御になった。停止の直前に、ブレーキペダルに踏み替える必要がある。

 一方で、ワンペダルの運転感覚はいっそう自然になり、誰もが違和感なく、すぐに慣れるように改善された。開発した技術者によると、「ワンペダル操作を使うのと、使わないのとでは、燃費が10%は違ってくる」という。積極的にワンペダルを使ってほしいとの願いから、違和感をなくす操作性が作り込まれた。その言葉通り、新型ノートのワンペダルは、誰でも利用しやすいだろう。

シフト操作は、四角いレバーを前後するだけで切り替えられる新しい方式で、扱いやすい
シフト操作は、四角いレバーを前後するだけで切り替えられる新しい方式で、扱いやすい
(撮影:筆者)
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