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 今日の小型SUV(多目的スポーツ車)人気のきっかけともなったホンダの「ヴェゼル」が8年を経てフルモデルチェンジ(全面改良)した。ガソリンエンジン車とハイブリッド車(HEV)をそろえる点は前型と同じだが、ガソリンエンジンは直噴からポート噴射となり、ハイブリッドシステムは1モーターの「i-DCD」から2モーターの「e:HEV」へ変更になった。

8年ぶりの刷新で、魅力を大きく増した小型SUVの新型ヴェゼル
8年ぶりの刷新で、魅力を大きく増した小型SUVの新型ヴェゼル
(撮影:筆者)
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 車種構成はHEVを中心に3グレードが設定され、ガソリンエンジン車は1グレードに絞り込まれている。それぞれ、前輪駆動(FWD)と四輪駆動(4WD)の選択肢があるが、e:HEVの「PLaY」というグレードのみ4WDの選択肢がない。今回試乗したのは、e:HEVの売れ筋と位置付けられる「Z」グレードのFWDと4WD、そしてガソリンエンジン車のFWDである。

フィットの経験を生かし、平らなダッシュボードと、両端までしっかり視界を確保したフロントウインドーにより、視界が広く、車幅感覚もつかみやすい
フィットの経験を生かし、平らなダッシュボードと、両端までしっかり視界を確保したフロントウインドーにより、視界が広く、車幅感覚もつかみやすい
(撮影:筆者)
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 フィットでも採用されたe:HEVは、基本的にモーター駆動によるシリーズ式ハイブリッドであり、ガソリンエンジンはアトキンソンサイクルを採り入れた「i-VTEC」で、主に発電に使われる。ただし、高速巡航ではエンジンのみでの走行を行う場合もある。シリーズ式ハイブリッドでは、日産自動車の「e-Power」が同様の方式を採用するものの、e-Powerは高速でもモーター駆動のみである。

 e-Powerは、新型「ノート」から第2世代となり、あたかも電気自動車(EV)のようなモーター走行感覚を与え、静粛性も高い。それに対し、新型ヴェゼルは、比較的エンジン音がひんぱんに聞こえる印象がある。それでも走行中の静粛性は全体的に優れており、前後の席での会話も自然にできる水準にある。より上級なSUVになった印象だ。

ハイブリッドは2モーター方式のe:HEVへ変更された
ハイブリッドは2モーター方式のe:HEVへ変更された
(撮影:筆者)
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