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 ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)の「ゴルフ」がフルモデルチェンジ(全面改良)によって8世代目となった。通称「ゴルフ8」と呼ばれる。

より精悍(せいかん)な顔つきとなった新型ゴルフ8では、低価格帯の1.0Lエンジン車が印象深かった
より精悍(せいかん)な顔つきとなった新型ゴルフ8では、低価格帯の1.0Lエンジン車が印象深かった
(撮影:筆者)
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 今回の変化は、すべての原動機が48Vのマイルドハイブリッド車(MHEV)となったことである。ベルト式モーター機能付き発電機(ISG)は、排気量1.0Lの直列3気筒ガソリン直噴ターボエンジンと、1.5L直列4気筒ガソリン直噴ターボエンジンの双方に取り付けられている。変速機はいずれも7速のDCT(デュアルクラッチ変速機)「DSG」で、クラッチには湿式を使う。

 そのほか、車室内のデジタル化も新しい要素の1つであり、メーター表示やナビゲーション画面を使ったタッチ操作による空調の設定などが行えるようになり、乗車した際のダッシュボードの見栄えも変わっている。

前席は、体を優しく包み込むような優しさと、体を的確に支える機能との調和が心地よかった
前席は、体を優しく包み込むような優しさと、体を的確に支える機能との調和が心地よかった
(撮影:筆者)
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 MHEVになったことをより実感できるのは、1.0Lの直列3気筒ガソリン直噴ターボエンジン車だ。実際の排気量は999ccで、そのままではいくらターボチャージャーで過給しても低速域でのトルク不足が懸念される。だが、エンジン回転数が毎分1500回転ほどの領域でも十分なトルク感覚で走り、これで十分だと感じた。しかも、そうした低回転領域でも直列3気筒エンジン特有の振動や騒音が気にならず、滑らかに回る様子を伝えてくる。湿式クラッチを使うDSGでの変速も、走行の場面に応じた力感と滑らかな走行感覚に効果を上げているのだろう。初代から、小型車の世界的な規範といわれ続けるていねいな仕立てを、この1.0Lエンジン車で改めて実感した。

全車で48Vのマイルドハイブリッドシステムを採用する中、排気量1.0L直列3気筒ガソリン直噴ターボエンジンの性能が印象深い
全車で48Vのマイルドハイブリッドシステムを採用する中、排気量1.0L直列3気筒ガソリン直噴ターボエンジンの性能が印象深い
(撮影:筆者)
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