全1815文字
PR

 ダイハツ工業の軽自動車「ムーヴ キャンバス」がフルモデルチェンジをし、2代目となった。ムーヴ キャンバスは、ダイハツのハイトワゴンである「ムーヴ」の派生車種だ。2016年に、母と娘で共用できるワゴンとして誕生した。

 愛嬌(あいきょう)のあるたたずまいや、上質な室内と乗り味、そしてムーヴと名乗る車種では初のスライドドアの採用など、持つ喜びと使う便利さを両立した商品性が際立った。「ストライプスカラー」と名付けられた独特のツートーンの外装色が人気となり、ムーヴ キャンバスの象徴にもなった。

 商品企画の狙い通り、約9割が女性所有者という販売実績である。発売から6年で累計38万台を販売し、月平均で5000台以上という人気を誇った。

 人気が続く車種のモデルチェンジは難しい。現状の進化でいくか、全く新たな価値を創造するか。ダイハツの結論は、顧客の要望に十分耳を傾け、正常進化させる方向であった。

好評だった前型の造形が継承され、新旧の見分けがほとんどつかない外観
好評だった前型の造形が継承され、新旧の見分けがほとんどつかない外観
(写真:筆者が撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 新型キャンバスの外観は、説明されなければ見分けにくいほど前型と似ている。明らかな造形の違いは、後ろのハッチゲートにあったナンバープレートがリアバンパーに移されたくらいだ。

前型ではハッチゲートにあったナンバープレートがバンパーに移設され、そこが新旧の見分け方の1つになる
前型ではハッチゲートにあったナンバープレートがバンパーに移設され、そこが新旧の見分け方の1つになる
(写真:筆者が撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 室内は、前型がセンターメーターだったのに対し、新型は運転席の前にメーターがあり、ダッシュボード中央にはダイハツ初となる10インチのナビゲーションが設定された。また助手席側のダッシュボードは、小物を置ける棚のような造形になり、新型コロナウイルス禍の影響などにより車内で過ごす際に利用しやすい配慮がある。

ダッシュボードの様子は前型のセンターメーター方式から大きく変わり、中央には10インチの液晶画面が設定された
ダッシュボードの様子は前型のセンターメーター方式から大きく変わり、中央には10インチの液晶画面が設定された
(写真:筆者が撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 装備では、温かい飲み物の保温ができるカップホルダーや、運転席と助手席のシートヒーター、スマートフォンを置くだけで充電できる機能など、女性からの要望や、現代の暮らしに適応した内容が追加されている。

ファブリックの座席は、座り心地が柔らかく、それでいて体をきちんと支える
ファブリックの座席は、座り心地が柔らかく、それでいて体をきちんと支える
(写真:筆者が撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 走行性能の面では、DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)がムーヴ キャンバスとして初採用された。高速道路を含めての試乗では、優れた操縦安定性と乗り心地の両立を体感できた。初代の誕生から6年を経て、時代に適応した進歩の様子がある。

後席はたっぷりとした寸法があり、スライド調整を最も前に移動させても普通に座れる
後席はたっぷりとした寸法があり、スライド調整を最も前に移動させても普通に座れる
(写真:筆者が撮影)
[画像のクリックで拡大表示]