御堀直嗣の注目新車インプレッション
目次
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ダイハツ「タフト」は、スズキ「ハスラー」を超えられるか
ダイハツ工業は、DNGA(Daihatsu New Global Architecture)の第3弾となる「タフト(TAFT)」を発売した。新しく生まれた車種で、軽自動車のクロスオーバー車だ。競合となるのは、スズキの「ハスラー(HUSTLER)」だろう。
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トヨタ「ハリアー」「RAV4 PHV」、同じTNGAでも異なる味付け
トヨタ自動車から、新型「ハリアー(HARRIER)」と、「RAV4 PHV」が続けざまに発売となった。RAV4のガソリンエンジン車とハイブリッド車(HEV)はすでに発売されており、今回プラグインハイブリッド車(PHEV)が追加された。ただし、現在は2020年度内の販売台数の生産を超える受注があり、…
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プジョー「リフター」、1.5Lのディーゼルターボは快適で楽しい
唯一残念なのは、後ろのスライドドア
フランス・グループPSA(Groupe PSA)のMPV(多目的車)、プジョー(Peugeot)「リフター(Rifter)」に試乗した。ミニバンとSUV(多目的スポーツ車)とワゴンの魅力をクロスオーバーさせたトールワゴンと位置づける。
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ホンダ「アコード」は開発の狙いが見えにくい、今後の成熟に期待
ホンダの上級4ドアセダンである「アコード(ACCORD)」がフルモデルチェンジ(全面改良)により10代目となった。ホンダを代表する小型車「シビック(CIVIC)」の一つ上の車種として1976年に誕生して以来、44年の歴史を積み上げた。
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ボルボの48VマイルドHEV「XC60 B5」、新エンジンで上質な乗り味
運転支援機能は改善の余地あり
スウェーデン・ボルボ(Volvo)は、48Vマイルドハイブリッド車(HEV)である「XC60 B5」を日本へ初導入した。ベルト駆動されるモーター機能付き発電機「ISGM(Integrated Starter Generator Module)」をガソリンエンジンの補器として取り付け、モーター走行は…
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日産「ルークス」/三菱自「eKクロススペース」、背が高くなっても優れた走行安定性
テレスコピック不採用は残念
日産自動車の軽自動車「ルークス」と、三菱自動車の同「eKクロススペース/eKスペース」は、両社が折半出資するNMKV(東京・港)が開発したスーパー・ハイト・ワゴン(トールワゴン)である。
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ホンダ「フィット」は全方位で進化、気になるのはHEV走行時の排気音
ホンダの「フィット(Fit)」がフルモデルチェンジ(全面改良)をして、4代目となった。2001年の初代から前型の3代目まではほぼ正常進化だったのに対し、新型の4代目は、基本構想では原点回帰をしながら、改善点を修正するだけでなく、新しい時代のフィットを体現する魅力に満ちたコンパクトカーとして登場した…
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BMW「320d」、環境規制にディーゼルをどう位置づけるのか
ドイツBMWの「3シリーズ」は、2019年春にまず新型4ドアセダンが導入され、約半年後にステーションワゴンの「ツーリング(Touring)」が追加された。今回試乗したのは、「320d xDrive Touring M Sport」というディーゼル車では最上級に位置付けられる車種である。
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ポルシェ「911カレラS」、デジタル化進むも、基本を愚直に守る
ドイツ・ポルシェ(Porsche)の「911」は、1964年の誕生以来、その基本構想を変えないGTカーといえる。初代以来のリアエンジン・リアドライブ(RR)という駆動方式を守り続けているのである。
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スズキ「ハスラー」は軽を忘れる快適性、当面の競合は「社内」か
スズキの軽自動車のSUV(多目的スポーツ車)である「ハスラー(Hustler)」が、フルモデルチェンジ(全面改良)して2代目となった。初代が2014年1月に発売されて以降、2019年までなお高い人気を誇りながらのフルモデルチェンジである。
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ボルボのPHEV「S60 T6」は上質な走り、EV化が待ち遠しい
スウェーデン・ボルボ(Volvo)で唯一の4ドアセダンが、「S60」である。2019年にガソリンターボエンジン車の「T5」に試乗しているが、今回はプラグインハイブリッド車(PHEV)の「T6 Twin Engine AWD Inscription」に試乗する機会を得た。
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メルセデス・ベンツのPHEV「E350de」、ディーゼルを意識させない低振動
ドイツ・ダイムラー(Daimler)のメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)「Eクラス(E-Class)」に、ディーゼルターボエンジンのプラグインハイブリッド車(PHEV)が追加された。
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アウディ「A1」は高速域で安定した走行感、低速では特徴つかみにくい
ドイツ・アウディ(Audi)の「A1」がフルモデルチェンジ(全面改良)して2代目となった。初代は、2011年に日本でも発売された。そして今回が初のモデルチェンジになる。
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VW「Tクロス」、使い勝手は良いが乗り心地は硬め
ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)から、まったく新しい小型SUV(多目的スポーツ車)「Tクロス(T cross)」が誕生した。VWは、さまざまな車種に展開可能な「MQB」と呼ばれるプラットフォーム戦略を採用しており、Tクロスもそこから生まれた1台だ。
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BMW「1シリーズ」はFFでも独自の乗り味、逆回転のメーターには違和感
ドイツBMWの小型ハッチバック「1シリーズ(1 Series)」は、2004年に初代が発売され、今回の新型が3世代目となる。初代から2代目までは後輪駆動のFR車だったが、新型で前輪駆動のFFに切り替えてきた。
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ダイハツ「ロッキー」/トヨタ「ライズ」はギア付きCVTで鋭い加速、テレスコピックなしは残念
ダイハツ工業の「ロッキー」/トヨタ自動車の「ライズ」が、2019年11月に発売された。かつて、ダイハツには1990~2002年にかけて、同じロッキーの車名で悪路走破を主とした4輪駆動車があったが、それと新型との関係性はない。
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「マツダ3」に透ける“おごり”、新鮮だが人間中心とはいえない
マツダの新型セダン/ハッチバック「マツダ3(Mazda3)」は、これまで「アクセラ(Axela)」して親しまれてきた。アクセラの前は「ファミリア(Familia)」であり、マツダの小型車の中核である。
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テスラ「モデル3」、これほど簡素な内装で不自由がないのは衝撃的
電気自動車(EV)メーカーの米テスラ(Tesla)から、量販車種の「モデル3」が日本でも発売された。上級4ドアセダンの「モデルS」、SUV(多目的スポーツ車)の「モデルX」に続く3車種目であり、高級車から導入を始め、以後量産車でのEV普及を目指すとしたテスラの方針に沿った販売となる。
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ボルボ「S60」は精悍な印象、気になったのはステアリングの戻り
スウェーデン・ボルボ(Volvo)の4ドアセダン「S60」が、全面改良(フルモデルチェンジ)した。ボルボは、2016年からすべての車種でプラットフォームの刷新を始め、このS60がその最終車種となる。また、ステーションワゴンやSUV(多目的スポーツ車)を充実させているボルボにとって、4ドアセダンはこ…
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ベンツ「EQC」に見るドイツ車の思想、あえてEVらしさを感じさせない
ドイツ・ダイムラー(Daimler)はメルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)ブランド初の電気自動車(EV)である「EQC」を日本市場に導入した。ダイムラーはかつてスマート(smart)ブランドでEVを導入したことがあるが、メルセデス・ベンツとしては、初めてとなる。