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【質問1】aiboを復活させたことで、ソニーの技術開発や製品開発に、どのような効果が及ぶと思われますか?
【回答】専門分野ごとに細分化が進んでいたソニーの技術者たちが、多少なりとも融合されるようになるかもしれない

 一度、生産をやめたAIBOが、再び製品化されたことが大きなニュースになっている。新聞やテレビに大々的に取り上げられ、ネットのニュースサイトには、開発秘話などがあふれ返っている1)

 以前から、ソニーの技術者は専門分野の細分化が進んでおり、製品全体を見渡して最適化する人材がいなくなっていたことを、筆者は危惧していた。しかし、aiboという犬型ロボットを製品化する過程では、ソフトウエア、各種半導体チップ、メカ部品などを統合し、最適化する作業が必要だったはずである。部門横断型のプロジェクトを実行することになったであろうから、その点はよかったと思う。

 とはいうものの、筆者は、ソニーが復活させた犬型ロボットaiboを冷ややかな目で見ている。正直言うと、まったく興味がない。では、なぜ筆者がこのテーマを選択して論じようとしているのか。それは、ソニーのaiboは、ソフトバンクが企業向けにレンタルしているヒト型ロボットの「Pepper」と比較すると、そのビジネス的な発想があまりにも幼稚であることを論じてみたいと思ったからである。これについては、「回答者後記」で述べる。

■参考文献
1)「森山和道の「ヒトと機械の境界面」、新生「aibo」について、開発者たちに聞いたいくつかのこと~ソニーのAIロボット事業の行方は?」、PC Watch、2018年2月6日など