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 若者のクルマ離れが語られるようになって久しい。クルマを買わなくなった理由としてよく挙がるのが、車両価格と維持費の高さだ。ただし、バブルの時代はいざ知らず、若者はいつだってお金がない。確かに携帯電話など、かつてはなかった出費があるのは確かだが、手持ちのお金をはたいてまでクルマを持とうと思わせる魅力が減ってきているのかもしれない。

 そんな状況下で、ドライバーが運転しない自動運転車、所有力をかき立てるようなエンジン音もない電気自動車の時代がやってくる。移動という行為自体をサービスとして提供するMaaS(Mobility as a Service:マース)が注目されるのは、ある意味、時代の要請なのか。

 MaaSビジネスへの取り組みを発表したトヨタ自動車が、将来どのようなビジネスを展開しているのかを考え、その波及効果とそこで生まれる新たな商機について議論している今回のテクノ大喜利。4番目の回答者は、某ICT関連企業のいち半導体部品ユーザー氏である。同氏は、「FUN TO DRIVE」というスローガンを掲げ、楽しいクルマ作りにまい進していたこれまでのトヨタに期待し、トヨタならではのMaaSの姿を熱望した。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
いち半導体部品ユーザー
某ICT関連企業
いち半導体部品ユーザー ICT関連企業で装置開発に必要な半導体部品技術を担当。装置開発側の立場だが部品メーカーと装置開発の中間の立場で両方の視点で半導体部品技術を見ている。
【質問1】トヨタなど自動車メーカーがMaaSを事業化する上での課題、挑戦すべきことは何だと思われますか?
【回答】 MaaSは中途半端、企業ドメイン(事業領域)として再考すべき
【質問2】自動車メーカーがMaaSの事業開発を加速することで、自動運転や電気自動車の開発にはどのような波及効果があると思われますか?
【回答】モビリティーだけではなく運転する喜びへの波及
【質問3】自動車メーカーがMaaSの事業化によって、どのような企業にどのような新たな商機が生まれると思われますか?
【回答】仮想現実、ゲーム産業と自動車産業の融合