若者のクルマ離れが語られるようになって久しい。クルマを買わなくなった理由としてよく挙がるのが、車両価格と維持費の高さだ。ただし、バブルの時代はいざ知らず、若者はいつだってお金がない。確かに携帯電話など、かつてはなかった出費があるのは確かだが、手持ちのお金をはたいてまでクルマを持とうと思わせる魅力が減ってきているのかもしれない。
そんな状況下で、ドライバーが運転しない自動運転車、所有力をかき立てるようなエンジン音もない電気自動車の時代がやってくる。移動という行為自体をサービスとして提供するMaaS(Mobility as a Service:マース)が注目されるのは、ある意味、時代の要請なのか。
MaaSビジネスへの取り組みを発表したトヨタ自動車が、将来どのようなビジネスを展開しているのかを考え、その波及効果とそこで生まれる新たな商機について議論している今回のテクノ大喜利。4番目の回答者は、某ICT関連企業のいち半導体部品ユーザー氏である。同氏は、「FUN TO DRIVE」というスローガンを掲げ、楽しいクルマ作りにまい進していたこれまでのトヨタに期待し、トヨタならではのMaaSの姿を熱望した。
某ICT関連企業
