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 量子コンピューターそのものを開発できる企業は、現時点でそれほど多くあるわけではない。演算の原理が従来コンピューターとは異なっていることから、従来ビジネスに向けた技術の蓄積を活用でき度合いが少ない。開発や商品化への参入には相応の覚悟が必要だろう。

 しかし、量子コンピューターそのものを開発できないと、量子コンピューター関連ビジネスで有利なポジションを取れないかと言えば、そうとは言い切れない。この新しい技術を使いこなし、従来コンピューターと共存させながら情報システムを構築・運用するため、周辺に新たな半導体需要が生まれる可能性が十分ある。

 量子コンピューターの産業化に伴う、半導体産業の貢献余地と新市場としての価値、また波及効果について議論している今回のテクノ大喜利。5番目の回答者は、某ICT関連企業のいち半導体部品ユーザー氏である。半導体ユーザーの立場にいる同氏は、量子コンピューターを新しい情報システムの一要素として捉え、その特徴を引き出すためにどのような周辺技術が必要になるのか考察した。

(記事構成は、伊藤元昭=エンライト
いち半導体部品ユーザー
某ICT関連企業
いち半導体部品ユーザー ICT関連企業で装置開発に必要な半導体部品技術を担当。装置開発側の立場だが部品メーカーと装置開発の中間の立場で両方の視点で半導体部品技術を見ている。
【質問1】量子コンピューターの実用化と産業化に、半導体産業はどのような貢献ができると思われますか?
【回答】量子コンピューターと従来コンピューターをつなぐ技術で貢献
【質問2】量子コンピューターの普及は、半導体ビジネスの成長に、どのような効果をもたらすと思われますか?
【回答】量子コンピューターは半導体とソフトウエアや利用方法の関係をより密にする
【質問3】量子コンピューターの活用で、半導体産業のビジネス運営や技術開発には、どのような波及効果があると思われますか?
【回答】量子コンピューターはより人に近い存在に